大阪府・新型コロナ軽症者療養のホテル募集に202施設2万1千室分の応募 吉村知事「今週中に第一号のホテルを決めたい」

4/8(水) 18:30配信

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「早ければ、今週中に第一号となるホテルを決めたい」

大阪府・新型コロナ軽症者療養のホテル募集に202施設2万1千室分の応募 吉村知事「今週中に第一号のホテルを決めたい」

 大阪府が新型コロナウイルスに感染した入院患者の急増による病院のベッド数の不足による医療崩壊を防ぐため感染した軽症者などの宿泊療養にかかるホテルを募集していた件で、吉村洋文知事は8日、定例会見で計98事業者から申し出があり、202施設、2万1千室分の応募があったと発表した。早ければ、今週中に第一号となるホテルを決めたいとしている。

【中継録画】大阪府、新型コロナ対策でホテル確保へ 吉村知事が定例会見(2020年4月8日)

 

 

「まず1000室分をスピーディに確保していきたい」

 会見などによると、府では100室以上の一棟借りを条件に今月3日から7日まで募集。202施設のうち、100室以上の事業者が93施設、100室未満の応募が109あったと発表した。

 大阪府では現在、日々、感染が確認された人が増えているため、吉村知事は「スピード感を持って準備していく」としており、さっそくホテルの選定に着手。選定については、外部に依頼すると時間がかかるため、府の中で選定委員会を立ち上げ、客観的な基準を設け、府の運営マニュアルに乗っ取っていく形で行うという。

 吉村知事は「居室数の確保については、まず1000室分をスピーディに確保していきたい」としており、大きな方向性として、まず管理上の問題点から部屋数が多い、早く提供してもらえる施設、医療的観点から動線がどのように確保できるかなどを専門家に現場をみてもらいながら判断するとしている。

 

 

河野大臣に直接お願い、自衛隊の派遣を要請

 また、一番最初のホテルについては、療養のノウハウがないことから、自衛隊への派遣を要請。吉村知事は「河野(太郎)防衛大臣に僕から直接お願いをして、実務的にも府から派遣の手続きを進めている。河野大臣からも『大阪府に全面的に協力する』と回答も頂いている。ダイヤモンドプリンセスの経験もあるので、その経験を借りたい」と話していた。

 第一号、第二号となるホテルについては、自衛隊員、ホテル従業員、看護師・保健師の医療関係者、行政職員の体制で進め、医療関係者と行政職員については、24時間対応を行い、医師とすぐ連絡がつながる体制を整える

 

 

 

 

 

ホテルは非公表「住民説明会はしない」

 療養に使われるホテルについては、基本的には非公表とする。吉村知事は「行政から積極的に公表する予定はありません。国家の非常事態でもあって、周辺住民のみなさんには医療崩壊を防ぐ意味でもご理解をいただきたいと広くお願いをしたい」とした。

 また「住民説明会がないとできないとなれば、こういったスキームができませんから。一人の反対があって全部ができないとなってはなりませんので、個別の住民説明会はいたしません」と続けた。

 

 

 

 

 

 

自衛隊、患者の搬送やホテル内でのやり取りなどを担当

 報道陣からは、ホテルでの療養となった時、自衛隊に派遣を要請し、どのような業務をしてもらうのかという質問があった。

 それに対し、吉村知事は「まず病院から宿泊施設までの患者さんの搬送。患者さんが宿泊施設に入ってから食事の運搬であったり、患者さんとホテルの中でのやりとり、ホテル内に清潔ゾーン、そうでないゾーンに分けて、うつらないようにしながら対応することなど、今後業務ができるようノウハウを吸収する」と答えた。

 例えとして、防護服の着方と脱ぎ方についてもノウハウがあるという。そうした対応策のノウハウを対応する医療従事者や職員らが吸収し、後にほかのホテルで同様の療養が行われることになった際に、それら受け着いたノウハウを生かし、府の運営でできるようにしていくという。

 吉村知事は「自衛隊は、ダイヤモンドプリンセスでノウハウもできているので、河野大臣も快くやりたいと言ってくれてます」と話していた。

 

 

 

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