出費200万円「このままだとつぶれる」…集団感染ライブハウス、再開めど立たず

「ライブハウス ルミオ」で取材に応じるオーナーの金中さん(21日午後、大阪市北区で)
「ライブハウス ルミオ」で取材に応じるオーナーの金中さん(21日午後、大阪市北区で)

 大阪市内の四つのライブハウスでの新型コロナウイルスの集団感染で、うち一店舗のオーナーが21日、読売新聞の取材に応じ、「業界は経済的に苦しい状況に陥っている。再開に向けて、店内の消毒などを徹底したい」と語った。

 オーナーは、「ライブハウス ルミオ」(大阪市北区)の金中かなか謙太さん(30)。

 ルミオでは2月17日と18日夜にライブが開かれ、それぞれ約50人の客がバンドらの演奏を楽しんだ。3月に入って6人の感染が判明。ライブは政府がイベントの自粛を要請する前で、「こんな深刻な問題に発展するとは思わなかった」と話す。

 四つのライブハウスで80人超の感染が確認されたが、大阪府は今月19日、参加者に新たな感染者が見つからなくなったことを踏まえ、収束したと判断した。しかし、再開のめどは立たない。店では賃料などで1か月あたり200万円ほどの出費がかさむといい、金中さんは「このままだと同じ小規模のライブハウスはつぶれかねず、アーティストも生活できなくなる。何らかの公的支援を」と訴えた。

 

 

 

 

https://www.yomiuri.co.jp/national/20200322-OYT1T50131/?from=yhd