日本と似ている?ロックダウン「しない」スウェーデン 強硬論も
4/2(木) 10:23配信
日本では緊急事態宣言をすべきという意見と、時期尚早だとする政府との間でせめぎあいが続いている。欧州で多くの国が軒並みロックダウン(都市封鎖)を迫られる中、スウェーデンだけが踏みとどまっている。だが強硬手段をとるべきだという声は、スウェーデンでも高まっているようだ。
通りには人々が行き交い、子供たちは外で遊ぶ―このところ目にしなくなった光景だ。だがスウェーデンではこうした日常が続いている。同国は欧州でロックダウンを行っていない、数少ない国の1つだ。
当局は体調が悪い人に外出しないよう求める一方、バーやレストランの営業は認めている。来店客は社会的距離を保つことが求められる。またカウンターではなく、座席でオーダーをとる仕組みになった。
中等教育の高学年までは授業が続けられており、社会の混乱を軽減している。子供たちはウイルスにかかりにくいと言われているためだ。一方ほかの国は、子供たちが高齢者などより弱い立場の人に感染を広げる可能性を指摘している。
人口1000万人のスウェーデンでは、これまでに約4500人の感染が確認され、少なくとも180人が死亡した。
臨時の病院を開設するなど対策をとっているが、医療従事者やマスクの不足が問題となっている。
政府は1日、検査態勢を拡充すると発表。当初は、検査対象を医療従事者など主要な仕事の人に限るという。また高齢者介護施設への訪問も禁止に。これは他の欧州諸国に比べて数週間遅れた対応だ。
だが遅すぎるとの批判も。医師団体の幹部は政府に書簡を送り、より厳しい対策をとるよう求めた。
多くの事業所や店舗は営業を続けているが、客足は遠ざかっている。経営者らは政府に対し、融資保証などの支援を求めている
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