日本、学校再開してはだめです。

 

日本、全てのイヴェント、

 
日本全ての、3人以上の集まり、
 
 
要請、
 
 
お願い
 
 
危機喚起
 
 
でなくて、
 
””禁止”、という言葉を使わないと。
 
 
そうしないと、”K 1”
 
 
のような、はめになります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

==================

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コロナ騒動で露呈…日本とフランス「教育力」の決定的な差

3/23(月) 6:31配信

現代ビジネス

 

 

 日本で一斉休校になって3週間。日本では教育を受ける権利を取り上げられたままの子どもも多いようである。小学校の先生をしている友人からは以下のようなメッセージが届いている。

【写真】「医療崩壊」危機のイタリア…ヤバすぎる未来

 「我が小学校では、特例預かりというものがあり、両親が仕事で不在且つ、祖父母などが遠い所に住んでいる場合のみ学校に来て8時30分から15時30分まで、ひたすら教室で自習してるんだけども、全児童の約3分の1が学校に来てて、そして本当に自習しかさせちゃダメだから、間が持たず苦しい日々です。

 今回の特例預かりは、プリントを新しく刷って渡すのはダメ。学習ビデオ見せちゃダメ。なぜなら、学校に来てる子と来てない子に差ができてはいけないから。

 日本の教育から、創意工夫はどんどんなくなっている。横並び、みんな同じ。それが平等な教育」

 「今日も27人教室に来ています。学童保育はもっと人数が多いし意味があるのか」

 苦悶している様子が伺える。

 都立高校の先生にインタビューをしたが、その学校でも生徒にとっては休みで、卒業や年度修了に必要な課題をそれぞれが自宅で進め登校日に提出に来るという扱いだそうだ。週1回登校日があって掃除をしたり伝達をしたりしているところもあるという。

 

 

学校閉鎖で「勉強の方法が進化」する

 フランスも3月16日から学校を閉めることになったが、休校ではない。教育は遠隔で継続して行うと発表している。

 マクロン大統領の学校を閉鎖する発表の同日にジャン=ミッシェル・ブランケ教育大臣はこのように発表している。「これからの期間は、子どもたちが勉強できない期間ではない。勉強の方法が進化するだけだ。教育の続きを遠隔でおこなう」。

 学校閉鎖が決まった日の朝には関係省庁で教育オペレーションのための会議が開かれた。既に患者が出ていて閉鎖になっている学校では実施してきているのでシステムとしては準備でき、実験も進んでいるとしている。

 自宅にインターネットがない5%の生徒についても、大臣は早期の対応を約束しており、パリ市では40万人の高校生に対し17万台のパソコンかタブレットを既に貸与しているが、今回の学校閉鎖措置でオンライン授業が円滑に進められるよう更なる貸与の準備をしている。

 フランスでは3歳から義務教育なので、かくして3歳から大学院に至るまで、1200万人の生徒、270万人の学生、87万人の教師が16日からオンライン授業に臨んでいる。

 政府からの発表によると、週5日間、2つのスタイルで教育を継続する。1つは、これまでの授業期間で学んだ内容について3~4時間分のプログラムとその習得に関するクイズ、もう一つはオンライン授業で画面を通して教師と生徒がお互いにやりとりしながら学びを進める。教師は勤務を継続し、オンライン授業をするよう指示が出ている。

 親たちについては、大統領は各企業にテレワークを認めることを要請しており、看護や医療など対人援助に関する仕事に就いている人については10人未満の単位での子どもの預かりができるようにしている。

 16歳未満の子どもがいてテレワークできない仕事については有給の休職期間を認めるよう指示しており、新しく創設したウェブサイトに雇用者が内容を申告するような仕組みにしている。

 また教育大臣は「今後テレビもラジオも新聞も教育的国家作りに参加することになる」として、学校閉鎖2週目から教育省が提携し制作したテレビ番組を毎日午前中に52分間放映することを発表している。その番組では8から12歳の生徒が勉強の復習ができるとのことである。

 筆者の娘は3歳で、学校では入学時から特別なアプリケーションでその日の授業の内容、子どもたちの作品、学校での子どもたちの様子やスポーツが写真やビデオで共有され、先生からの伝達事項や先生への連絡もアプリ上でおこなっていたので、今後はそのアプリを通して毎日オンライン授業が行われ、課題を提出することになる。

 3歳だとオンライン授業にはまだ親のフォローが必要だが、親にとっては、子どもが歌っている歌や話していた授業の内容についてより知ることのできる機会になるし、子どものそれぞれの科目に対する姿勢、何が苦手なのかも知ることができる。

 その日あまり得意ではなかった内容について先生にメッセージを送ると、より丁寧に練習できる内容を送ってもらえることもこの方法ならではの利点である。

 まだオンラインでのやりとりがなかったパリ市の学校についても学校閉鎖が決まった当日のうちに「教育継続キットへのアクセス」というオンライン授業にアクセスする方法が書かれたメールが届いているそうである。

 筆者の娘の学校からは、毎朝先生から子どもたちへのメッセージと今日の勉強プログラムについての説明のビデオが届く。フランス語、算数、手を使った作業、歌、ヨガなどが用意されていて、プリントアウトして使ったり、ビデオを見ながら学ぶ。

 例えばフランス語の授業(3歳)としてはこのような指示が出る。

 1. 学校で習った本の表紙を見て、本の内容を大人に説明する
2. 先生の絵本の読み聞かせのビデオを音無しで見て、それぞれのページの内容を大人に説明する
3. 先生の絵本の読み聞かせのビデオを見る
4. 大人に、絵本の話の場所、季節、それぞれのキャラクターの名前等について説明する
5. 一つのキャラクターについて絵を描く。手足や顔の形を間違えず、それぞれの色も間違えないように。大人にそのキャラクターの説明をする。絵はファイルに入れてとっておき、学校に提出する

 丁寧な指示が生徒にあり、子ども自身の責任として勉強に取り組むようになっており、親もサポートしやすい。

 

 

 

 

 

 

 

 

これまでのオンラインツールの活用方法

 特に中学校以上ではオンラインでの課題提出ややりとりが以前より活用されており、フランス国立遠隔教育センター(CNED)のプログラムは幼稚学校から高校までカバーしており150万のコネクションを同時に受けることができる。

 教育省が運用しているデジタル学習スペース(ENT)というプログラムは高校の80~90%で利用されており、授業も教材もENT上でシェアされ、生徒はオンラインで課題を提出、メンバーはお互いサイト上でやりとりできる。

 ただ、授業全部ビデオにアップする先生もいる一方で、課題と出席日数、成績に限定した利用の学校もある。

 パリ市立高校の校長先生へのインタビューによると、この機会にこれまで以上に教師は生徒と保護者と毎日やりとりすることになるので、教育で求められていることを知り、応えられる方法を見つけるチャンスにしたいとしている。

 筆者はパリの大学院(国立社会科学高等研究院)に2015~2018年に在学していたとき、そのシステムを利用している。オンラインシステム上に課題を出することのメリットは大きかった。なぜなら、クラスのメンバーの課題を見ることができるので、それぞれの良い点を学び、自分に足りないものを知ることができる。

 外国人として、初めてフランスで教育を受けた筆者にとっては特に、文章の運び方、表現の仕方、論点など、同級生それぞれから学ぶことができたのは有益だった。協力し合うことについては特に効果的である。

 例えば課題本が5冊出たときに、メンバーで本と章を分担し合い、それぞれ要約を載せるので、多くの本をしっかり理解することができ、協力し合ってより良い要約文を作ることができる。調査するときも分担して広く情報収集し、修正し合える。課題提出の際も、一度オンラインに載せたものをお互い3人のレポートについてコメントし合い、それを反映し書き直したものを最終提出するなど内容を高めることができる。クラスに落ちこぼれを出しにくく、メンバーお互いの良いところを出し合い協力し合うことができる。さらに、お互いに他の生徒の関心に近い記事や本を紹介し合うことなどが頻繁におこなわれていた。

 筆者は1年目の終わりに3ヵ月間、出産前の絶対安静を医師に命じられたのだが、その期間も継続してスカイプで授業を受け、オンラインで発表をおこない、調査も電話インタビューでおこない年度を修了させてもらえた。

 

 

 

 

 

 

教育保障がなければ格差は拡大

 フランスも実際には学校や先生たちの適応力によって、どこまでオンラインで効果的に学びを進められるか質の差はあるだろう。しかし、国が教育を続ける方針を明確に示している。休みではないのだ。

 学校閉鎖になった初日にフランス中の教員は生徒と保護者それぞれにメッセージを送っており、教育大臣はこの機会に「より個別に対応した教育を実現することができる」と述べている。

 さらに、「私の役割は最適な方法を使って公共サービスの継続性を保障すること、そのことで生徒たちが進歩し続け、国の力を上げていけるようにすることだ」「空白期間ができてはならない」と述べている。

 日本の学校では「公平性を保つ」という名目のもと優秀な教師たちが能力を発揮する機会を奪われ、子どもたちは教育を受ける機会を奪われている。

 一方で、複数の出版社や研究機関などが小・中・高校生の自宅学習支援のため、様々な参考書や教材を提案している。

 文部科学省のホームページでもこれら民間企業のサイトを紹介するリンク集を載せているが、あくまでも利用するかどうかは親の力量に任されている。感度の高い親はこの期間の子どもの教育方法を見つけ出し教育するだろう。かえって家庭によって差が開くのではないだろうか。

 コロナウイルス騒動によって日本政府の教育についての考え方が露呈する結果になった。教育を受ける機会を平等に与えようとはしていない。今からでも遅くない、教育についても今一度検討し方針を発表してほしいと期待している。

----------
【参考記事】
https://www.lopinion.fr/edition/politique/coronavirus-ecole-a-maison-stress-test-l-education-nationale-214528
https://www.franceinter.fr/education/fermeture-des-ecoles-enseignement-a-distance-service-de-garde-les-reponses-a-vos-questions
https://www.lesechos.fr/politique-societe/societe/coronavirus-lenseignement-a-distance-sinstalle-malgre-les-dysfonctionnements-1185861
https://www.lci.fr/politique/coronavirus-covid-19-ecoles-fermees-ma-classe-a-la-maison-sur-internet-emission-sur-france-5-les-precisions-de-blanque-2148032.html
----------

安發 明子(在パリ 通訳/コーディネーター/ライター)

 

 

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200323-00071240-gendaibiz-int&p=3