イタリア致死率8%の「なぜ」 高齢化に加え、院内感染原因か
3/20(金) 22:02配信
【パリ=三井美奈】
新型コロナウイルス感染による死者が世界最多となったイタリアで、
死者の99%は感染前に別の疾患を抱えていたことが分かった。
国の人口が高齢化する中、震源となった北部で院内感染が広がったことが、死者急増の原因とみられている。
イタリア国立衛生研究所の17日の発表によると、
感染による死者のうち、3つ以上の疾患を抱えていた人は49%。
全く疾患がなかった人は0・8%にとどまった。
死者の76%は高血圧で、
36%は糖尿病にかかっていた。
感染者の平均年齢は63歳だが、
死者の平均は79・5歳と高い。
最も感染が深刻な北部ロンバルディア州の医師は伊紙レプブリカで、
「最初の患者は風邪と思って病院に来た。医師は対応後、十分消毒しなかった」と対応のミスがあったと認めた。
1月時点で州内で肺炎患者が増えているとの報告があったといい、
「ウイルス感染は1月には始まっていたのではないか」として、
感染確認が遅れた可能性を示した。
伊紙コリエレ・デラ・セラによると、20日までに、
治療にあたった医師の14人が死亡。
医療関係者の感染は約3千人にのぼった。
イタリアの感染拡大は2月後半、ロンバルディア州とベネト州でほぼ同時に感染者が発覚したのがきっかけ。現在、ロンバルディア州はイタリア全土の感染者のほぼ半数を占め、拡散のスピードに大きな地域差がある。
イタリアは65歳以上が人口の22%で、
欧州連合(EU)加盟国で最多。
高齢者人口の割合は日本に次いで、世界で2番目に高い。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200320-00000560-san-hlth
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イラン、新型コロナの死者1284人 「10分間に1人が死亡」
3/20(金) 14:59配信
[ドバイ 19日 ロイター] -
イラン保健省のジャハーンプール報道官は19日、新型コロナウイルスによりイラン国内では10分間に1人が死亡していると指摘した。これまでの死者数は1284人に達した。
報道官はツイッターに「われわれの情報に基づくと、イランでは新型コロナにより10分間に1人が死亡し、1時間におよそ50人が感染している」と投稿した。
保健省のライシ次官によると、感染者は累計で1万8407人となった。
イラン政府は感染防止に向けて学校を閉鎖。スポーツや文化イベントのほか、宗教的な集まりも禁止した。
ライシ次官は国営テレビで「この24時間に149人が新たに死亡し、死者総数は1284人となった。残念なことに、昨日以降、1046人が新たに感染した」と語った。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200320-00000064-reut-asia