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メーガン妃vs.エリザベス女王 全真相〈ハリー王子も止められない奔放プリンセスの正体〉/近藤奈香 ――文藝春秋特選記事【全文公開】
3/17(火) 6:00配信 有料
「私たちは王室の主要メンバーの地位から退きます」
1月8日、英王室のヘンリー王子とメーガン妃が突然、インスタグラムで「王室離脱」を発表し、世界に衝撃が走った。
2人は、「王室の中で、新しく革新的な王族のあり方を樹立する」と宣言。「経済的に自立する」、「今後は英国と北米を行き来しながら生活する」、そして「今後も引き続きエリザベス女王を支えていく」と自分たちの希望を訴えた。
この発表については、エリザベス女王も知らされていなかったという。昨年来、2人から内々に希望を聞き、話し合いに応じる意向を示していたにも関わらず、である。
この電撃的な「王室離脱」をメディアは大々的に報じた。
「過去30年で英国王室最大のニュース」(デイリー・テレグラフ紙)
「ダイアナ妃の死後、王室最大の危機」(NYタイムズ紙)
挙式からまだ2年もたっていないカップルの一方的な「王室離脱」宣言に対する、英国民の視線は冷ややかだった。メーガン妃が王室に入り、離脱を発表するまでの公務実績はわずか72日間にすぎず(ヘンリー王子は同じ期間に153日)、王族としての特権は維持しながら、公務などの責任を果たさない「半公半民」の立場は、極めて都合のいい考えだと受け止められ、国内での2人の好感度は急降下した。ヘンリー王子は71%から55%、メーガン妃は55%から38%と、いずれも大幅に下落し、今回の騒動を主導したとみられるメーガン妃を「嫌い」と答えた人は、35%から49%に急増した(世論調査YouGov調べ)。
こうした世論を受け、エリザベス女王の対応はすばやかった。
発表からほどなく、2人の決断を「初期の段階」とし「検討に時間を要する複雑な問題」と短文の声明を発表。さらに「数日以内に事態を収拾する」との意向を示し、1月13日には女王の私邸サンドリンガム・ハウスで緊急家族会議(「ロイヤル・サミット」)が開かれ、チャールズ皇太子とウィリアム王子、ヘンリー王子が集った。
しかし、そこにはマスコミの目から逃れるようにカナダに渡ったメーガン妃の姿はなかった。当初はテレビ電話で参加するとみられたが、盗聴などの恐れもあるため不参加となったという。