欧州の空港で、米国便に乗客殺到　トランプ大統領の入国制限で

欧州の空港で、米国便に乗客殺到　トランプ大統領の入国制限で

 
 
 
トランプ米大統領が12日、英国など数カ国を除く欧州からの米国への渡航を30日間停止すると発表したのを受け、欧州の空港では、米国行きの飛行機に乗客が殺到した。新型コロナウイルス感染の拡大防止策としての措置。

欧州の空港では12日、長い列と、混乱が発生。
トランプ米大統領が同日、新型ウイルスの感染拡大を食い止めるため、英国を除く欧州から米国への渡航を30日間停止すると発表したためだ。
適用開始となる13日深夜までに米国行きの飛行機に乗り込もうと、フランクフルト、マドリード、パリなどの空港では乗客が殺到した。
米アトランタからの旅行客ジェイ・ハリソンさん
「米国に戻れないのではないかとヒヤヒヤしている。もし、あと30日間もここに足止めされたら大変なことになる。お金もかかるし、帰国も大変だ」
前代未聞の措置だが、冷静な人も。
米マイアミへ向かうスペイン人のレジーナさん
「もし米国が渡航制限をしないといけないのなら、させてあげればいい。先を見越して慎重になる必要はあるが、絶望する必要はない」
旅行客のアガタ・チェルビンスカさん
「なぜ心配する必要があるのか。特に心配はしていない。今回の渡航制限は適切かもしれないが、なぜ心配しないといけないのか。ちゃんと手を洗うだけだ。今はパニックが起きていると思う。様子をみてみよう。心配する必要はない」
大陸欧州の26カ国の国民は、飛行機で米国へ直行できなくなる。英国、アイルランドの国民や米国民の近親者などは対象外となる。