「生産性が最も低い国」との不名誉なタイトルを返上するには

3/4(水) 18:00配信

日経ビジネス

 

 最近、コミュニケーションに関して、対照的な2つの出来事があったので紹介します。

 1つ目は、Slackに関わるものです。Slackは、ひとことで言えば「仕事向けのチャット・サービス」。最近は電子メールに代わるコミュニケーション・ツールとして、IT(情報技術)企業だけでなく、一般の企業でも広く使われるようになってきた、注目のサービスです。

 

 

 

 

 

 

 

 

インターネットの世界には、働く人たちの生産効率を高めるためのツールがあふれています。そんなツールを(文系の人たちも含めて)全員が使いこなし、会議の時間を減らし、これまで1日10時間かかっていた仕事を3時間でこなせるようになってこそ、本当の働き方改革が起こせると思うし、そこで初めて「5時退社」が可能になるのです。

 Slackを上手に使えば、会議の9割以上が不要になるはずです。Google Driveを使えば、作業中のドキュメントファイルを電子メールに添付して交換しているうちに、どれが最新のものかが分からなくなったりしません。

 この手のツールは、技術者だけのものではありません。「私はパソコンが使いこなせないから」などの言い訳は、全く通じない時代になったのです。私が会社の経営者であれば、そんな人たちから最初にリストラします。

 日本の皆さんには、ぜひともこの手のツールを使いこなして、生産効率を高めることに努めていただきたいと思います。「生産効率が先進国の中で最も低い国」などという不名誉なタイトルは早急に返上していただきたいと思います。

中島 聡

 

 

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200304-57620813-business-sci&p=1