新型コロナウイルス、イタリアや中東で拡大

新型コロナウイルス、イタリアや中東で拡大

 
 
 
 
 
 
 
　新型コロナウイルスの感染は中国以外で拡大、イタリアや中東で死者が増加している。

　イタリアでは24日、感染により少なくとも6人が死亡し、ミラノ近郊の十数カ所の小さな町が封鎖された。

　死亡した6人はいずれも高齢者で、深刻な健康問題があったという。こうした健康問題を有する人が感染した場合、リスクが特に高いことがわかっている。

　有名なベネチアのカーニバルは前倒しで終了となった。
　さらにミラノで23日開催予定だったインテルミラノ―サンプドリア戦など、サッカーイタリア1部リーグの3試合が延期となった。

　イタリアでは患者の数が200人を超え、欧州で最も感染が広がっている。

　世界保健機関（WHO） は先週末、ウイルスの発生源である中国との明確な関連性が不明な感染が増えていることに懸念を示した。

　 一方中東では、イランから周辺諸国に感染が広がっているようだ。 イランではこれまでに少なくとも12人が死亡し、数十人が感染した。

　隣国イラクでも24日、同国を訪れていたイラン人学生の感染が判明し、同国初の症例となった。

　さらにクウェートとバーレーンもそれぞれ初の患者が報告された。いずれの患者も最近イランへの渡航歴があったという。イラクとクウェートの国境は一部が閉鎖された。

　また地域における交通の要衝でもあるUAEでは、イラン人観光客を含む10人以上の患者が報告されている。

　アジアは依然として感染の中心地だ。中国だけでも7万7000人が感染し、死者は2500人を超えた。また複数の大都市が依然として封鎖されたままだ。