【連載】ガジェットTIPS

「全部USB Type-Cにしたいけどムリ」なとき、知っておきたい規格の話

海上忍

2020年02月18日

スマートフォンにタブレット、パソコン、デジタルカメラ...USB接続用端子として「Type-C」を採用するデジタルガジェットが増えています。上下の区別なしに挿し込めるうえ、条件を満たせば高速充電も可能になりますから、エンドユーザーにとってもメリット大です。

しかし、手持ちのパソコンにあるUSB端子はType-Aのみ。次に買い替えるときはType-Cがいいけれど、当面は変換アダプタ/ケーブルでしのぎたい、そう考えるのが普通です。となれば次に気になるのは、「変換アダプタ/ケーブルを使うと性能は変わるのか」ということでしょうか。

 
Type-Cでは「Type-A(メス)→Type-C(オス)」と「Micro-B(メス)→Type-C(オス)」の変換が認められています


USBの規格では、「Type-A(メス)→Type-C(オス)」と「Micro-B(メス)→Type-C(オス)」の変換が認められています。だから、MacBookシリーズのようにType-Cポートしか持たないパソコンには、「Type-A(メス)→Type-C(オス)」の変換ケーブルを使うと、従来のUSB機器を利用できます。片側がType-Aで反対側がMicro-Bというケーブルも、「Micro-B(メス)→Type-C(オス)」の変換アダプタを使えばそのまま利用できます。

性能も基本的には変わりません。USB 3.1 Gen1対応のMicro-B端子であれば、USB 3.1の速度でデータ転送できますし、Quick Chargeなどの規格を生かした高速充電が可能になります。ただし、USB PD(Power Delivery)などType-C用の特別なケーブルを必要とする機能は利用できませんから、その点には注意しましょう

 

https://www.phileweb.com/review/column/202002/18/943.html

 

 

 

 

===================================

 

レビュー

【連載】ガジェットTIPS

LANケーブルの爪が折れました。さて、どうする?

海上忍2019年09月14日

 

 

 

 

LANケーブルの先端部分をじっくり見たことがありますか?「RJ-45」と呼ばれるこのコネクタは、8つのピンが信号線につながれた8極8芯のモジュラー式で、差込口(ソケット)に固定させるための爪(ラッチ)が用意されています。差し込んだあとテンションを保てるよう若干の弾力性が求められる都合上、その多くがプラスチック製です。


LANケーブル


しかし、ラッチには薄さも必要なため折れやすいことが難点です。折れるとテンションが失われソケットとの密着度が低下し、接触不良ひいては通信トラブルの原因となります。薄いプラスチック製なだけに、接着剤で付けてもテンションは復活しません。

では買い替えるしかないのか、というとそんなことはありません。「ラッチ折れ再生プラグ」などのキーワードで通販サイトを検索すれば、補修用パーツがいくつかヒットするはずです。使いかたはかんたん、コネクタの上から嵌め込めばOKです。5から10個で数百円程度と安価ですから、補修用パーツとして常備しても負担にはなりません。


「ラッチ折れ再生プラグ」


この際、折れにくい構造のラッチを採用したLANケーブルを選ぶという手もあります。たとえば、エレコムのLD-TWSTBMシリーズは、プロテクタと新素材のコネクタを採用、1000回の屈曲検査に耐えるというタフな仕様です。「爪折れ防止」などのキーワードで探せば、ほかにもラッチが折れにくいLANケーブルが見つかることでしょう。構造や素材にひと工夫をくわえた製品を選べば、ラッチ折れだけのためにLANケーブルごと買い替えという事態はなくなるはずですよ。
 


エレコム「LD-TWSTBMシリーズ」

 

 

https://www.phileweb.com/review/column/201909/14/834.html