シン・フェイン党、歴史的躍進 連立交渉へ アイルランド総選挙

2/11(火) 10:43配信

時事通信

 【ロンドン時事】

 

8日投票のアイルランド下院(定数160)総選挙は10日で開票が終了し、過激組織アイルランド共和軍(IRA)の政治部門だった左派のシン・フェイン党が「歴史的躍進」(地元メディア)を遂げて野党第1党の中道右派・共和党と実質的に並んだ。

 連立政権の樹立に向けた交渉に乗り出す。

 バラッカー首相率いる中道右派の統一アイルランド党と、9年ぶりの政権奪還を目指した共和党は議席を減らした。約1世紀にわたり国政を担ってきた二大政党の退潮は、つながりの深い隣国・英国の欧州連合(EU)離脱という転機と時を同じくして起きた。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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シン・フェイン党(シン・フェインとう、アイルランド語: Sinn Féin)は、1905年アーサー・グリフィスらによって結成されたアイルランドのナショナリズム政党。現在の党首は2018年2月よりメアリー・ルー・マクドナルド英語版)が務めている

 

 

 

近年の動向

2006年セント・アンドルーズ合意を経て、一定の妥協が成立し、2007年の北アイルランド政府再建後、ユニオニスト右派民主連合党(DUP)と連立するに至った。北アイルランド政府では民主連合党が首相を、シン・フェイン党が副首相を分け合い、権限は同格とされた。

2012年より民主連合党主導で再生可能エネルギー導入計画が進められたが、制度の欠陥から巨額の損失を出した。シン・フェイン党はアーリーン・フォスター英語版)自治政府首相(民主連合党)の責任を追及し、2017年1月9日にはシン・フェイン党のマーティン・マクギネス英語版)自治政府副首相が辞職。これにより、共同統治のため、フォスターも自動的に首相を失職した[3]

2017年3月に行われた北アイルランド議会選挙は定数が108から90に減ったものの、シン・フェイン党は1議席の減少にとどまり27議席を得た。一方で民主連合党は10議席減の28議席で、両党は伯仲した[4]。両党の膠着状態はその後も続き、北アイルランド政府は機能停止の状態が続いている。

2016年6月のイギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票欧州連合(EU)からの離脱がほぼ確実となった時点でデクラン・キアニー英語版)幹事長はアイルランド統一の是非を問う住民投票を行うべきだと表明した[5][6]

2017年イギリス総選挙与党保守統一党(保守党)が過半数割れし、民主連合党との閣外協力協議を開始した。そこで、フィアナ・フォイル(アイルランド共和党)フィナ・ゲール(統一アイルランド党)労働党から、シン・フェイン党も対抗して登院すべきという批判があがった。当時のジェリー・アダムズ英語版)党首は、「どうしてアイルランドの指導者が、イングランドの女王に忠誠を誓うことができるだろうか」と題して反論したほか、イギリスへの忠誠を拒否する原則論を再確認した上で、自党が3議席を上積みし、ナショナリスト穏健派(英議会においても登院拒否をしていない)の社会民主労働党が惨敗(現有3議席→0議席)したことを指摘し、「積極的棄権主義」が支持されたことを強調した[