ヴィクトリアズ・シークレットが身売りか、顧客取り戻せず

 
 
 
Reuters
 
 
 
 
ファッションモデルを使った派手な下着ファッションショーで一世を風靡した「ヴィクトリアズ・シークレット」。その親会社であるLブランズは、同ブランドのすべて、または部分的な売却を含む新たな戦略を模索していると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が伝えた。

 ヴィトリアズ・シークレットの売り上げは少なくとも4四半期連続で減少。物言う投資家がLブランズに対し、同ブランドの売却を迫っていた。

 顧客はより安価なブラレットやスポーツブラを求めて「エアリー」や、歌手リアーナが手掛ける「サヴェージXフェンティ」に流れた。

 仮に同ブランドが完全に売却されると、Lブランズの売り上げはほぼ半分に減少。傘下に「バス・アンド・ボディ・ワークス」と「ピンク」が残る。

 またWSJは、「ヴィクトリアズ・シークレット」を設立した富豪、レスリー・ウェクスナー氏のCEO退任に向けた協議が行われていると伝えた。

 同氏は、未成年者に売春を強要した疑いで起訴され、獄中で死亡したジェフリー・エプスタイン被告との関係が取りざたされていた。

 ウェクスナー氏には何の嫌疑もかけられていない。

 この報道を受け、29日午前の取引でLブランズは約14%上昇。昨年約29%下げた株価が少し持ち直した。