整形して高校デビュー…楽しいはずなのに「本当の私」から逃げられない【親に整形させられた私が、母になる Vol.6

 

母が私に整形をすすめたのは、中学を卒業した春のこと。「あなたのためになんでもしてあげる」と、すでに美容整形の予約まで取ってあったのです。あれから20年、現在私には子どもがいます…。

  • グラハム子

これは私の母、私、そして子どもと繋がる親子の物語です。
※このお話は、実話をもとに一部フィクションもまざっております。


 

■中学を卒業した15歳の春、母は私に言った…

グラハム子

 

グラハム子
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あれから20年経ち、私は母になった

グラハム子
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グラハム子
グラハム子
 


こんにちは!
グラハム子です。

このたび新連載を描かせていただけることになりました。

この話は漫画家になる前から、「いつか誰かに発信したい、自分の中だけで留めてはおけない…」
と思っていた話で、私の経験を基にしたコミックエッセイです。

ただ、実話をもとに、登場人物など一部フィクションもまざっております。

どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

 

 

 

私の母はみんなから「良いお母さん」と言われる…

グラハム子
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グラハム子
グラハム子

 

 

 

 

 

 

 

私が“本当にしたかったこと”は母には言えなかった

グラハム子
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グラハム子
グラハム子
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とても熱心な母で、私には何でも良いものを与えてくれました。
でもそれが、私にとってはかえって苦しくなってしまうこともあったのです。

しかし母は私のためを思ってやってくれているのだから─……
不満に思ってしまう私が悪いんだ─……

そう思うと、何も言うことができませんでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父と別居した母。私への要求がエスカレートしていく

ハム子

ハム子
ハム子
ハム子
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母は私に罪悪感を植え付けて、私を支配する

ハム子
ハム子
ハム子
ハム子
ハム子
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母が怒るのは全て私が悪いからだ───・・・
ずっとそう思っていました。

この日以来禁止されていたスカート。
次に履けたのは中学校の制服でした。

6年ぶりに履いたスカートは
女の子らしくてかわいくて、嬉しかったのを覚えています。

言うことを聞かないのは子どものわがまま?
言うことを聞かせたいのは親のわがまま?

本当にわがままなのはどっち・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

髪型も、習い事も、学校も…すべて母が決めていく

ハム

ハム子
ハム子
ハム子
ハム子
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「あなたのため」という釘で、私はもう何も考えられない

ハム子
ハム子
ハム子
ハム子
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子どもの頃は
『子は親に従って当たり前』と思っていました。

たとえそれが嫌なことでも、親に育ててもらっているのだから仕方ない、
と思っていました。

『お母さんと同じ価値観になれない私が悪いんだ』
いつも自分を責めていました。

でも自分が親になって、あの頃のことを思い出すと、
あの頃はまだ考えられなかった、処理しきれなかった感情が湧き上がってくるのです──・・・

 

 

 

 

 

私を見て、「みっともない」と嘆く母

母に容姿をけなされる

中学卒業前に太った私に母が言った言葉
「〇〇ちゃんも●●ちゃんも細くてかわいいのに、あんたは…」
「お母さん、みっともなくて歩けない」
ほかの子と比べられた私は…

 

 

 

 

 

 

 

 

私はかわいそう? そして整形手術へ

高校に入学が決まった時の母の言葉
行きたい学校じゃなくても母が喜んでくれた
中学最後の春休みに整形手術へ
容姿の悪い私はかわいそう
見た目が重要だという母
私のために何でもしてくれると母は言う


わが子のためならなんだってやってあげたい親心。
それは本当に子どものため…?

それとも、自分が恥ずかしくてみじめだから…?
母にとって私はアクセサリー代わりなの…?

当時の私にはその区別ができませんでした。

私はみっともなくて、かわいそうな娘。
お母さんが喜んでくれて、認めてくれるなら、私は整形してもよいとすら思ってしまったのです。

たとえそれによって自分自身で犠牲を払うことになったとしても…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰も本当の私を知らない世界

春休み中に整形後、高校に入学した

私の中学出身はほぼ誰もいない学校
誰も私が整形しているとは知らない世界
整形を知らない子と友だちに
何も知らない友だちが顔を褒めてくれる
彼らは私が整形していることを知らない
初めて人に「カワイイ」と言われた

 

 

 

 

 

 

みんなに好かれて楽しいはずなのに…

友だちと写真を撮ることが楽しい
私の心のなかはズタズタだった
「愛されたい」私は呪いに封じ込まれた


新しい生活の始まりは好調でした。
誰も私が整形をしていることを知らない環境。

容姿が違うと周りの反応はやっぱり違う。
それを強く実感しました。

私の顔を見ては、哀れでいた母。
「かわいくない」という言葉をずっと母にかけられた私にとって、周りからの「かわいい」という言葉は強烈に突き刺さりました。

でも周りに好かれ、「かわいい」と言われるほど、自分が否定されていくような錯覚。
そして自分に嘘をついているような気持ちになっていってしまったのです…

次回は、2月13日(木)を予定しています。

 

 

 

 

https://woman.excite.co.jp/article/child/rid_E1579852422275/pid_2.html

 

 

 

 

グラハム子