雪崩に巻き込まれた仲間残し…下山の7人ぼうぜん 北海道のトマムスキー場

1/31(金) 6:05配信

北海道新聞

 

「掘り出したが、心肺停止状態」

 【占冠】30日午後3時45分ごろ、上川管内占冠村トマムのトマムスキー場の敷地外を滑っていたフランス人観光客から、雪崩に巻き込まれたとスキー場関係者を通じて富良野署に通報があった。グループ8人のうち男性1人が雪崩に巻き込まれたといい、富良野消防署占冠支署によると、自力で下山した仲間7人は「男性を掘り出したが、心肺停止状態で現場に残してきた」と話している。



 異国でのスキー旅行が暗転―。自力で下山した7人は午後5時半すぎ、トマムスキー場の事務所でぼうぜんとした表情を浮かべた。仲間の生死が危ぶまれる中、頭を抱える姿も見られた。

 

管理運営の担当者「どうやって外に出たのか」

 スキー場を管理運営する会社によると、この日は強風などで山頂へ向かうゴンドラとリフトの運行を休止していた。雪崩が起きたコース外の地点はトマム山の山頂からでないと行けない場所で、担当者は「どうやって外に出たのかよく分からない」と話した。

 同スキー場では、山頂にコース外に出ないよう警告する看板とロープも設置しており、総支配人は「コース外は自己責任で滑ってもらうしかない」と話した。雪崩事故防止研究会(札幌)の大西人史(ひとし)副代表(55)は「コース外を滑るには十分な警戒が必要」と指摘した。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200131-00010000-doshin-hok

 

 

北海道新聞社