アストンマーティン初のバイクは芸術的な美麗ボディーのVツイン・ターボ!

11/18(月) 21:30配信

ギズモード・ジャパン

 

 



ハーレーダビッドソンの電動自転車が展示されていた、ミラノの「EICMA 2019 Milan Motorcycle Show」では、100年以上の歴史を誇るイギリスの自動車メーカー、アストンマーティンによる、初めてのオートバイもお目見えしていました。

 

 



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designboomによりますと、これはDOHC 997ccのVツイン・ターボ車「AMB 001」というバイクで、その外装は同社のハイパーカー「ヴァルキリー」と同じ9ミクロンのステンレス鋼で作られているのだそうです。

全体的に芸術的に流麗なデザインですが、緻密な空力を考えて設計されており、フロントカウルにある空力翼からダウンフォースを生み出すよう作られています。そしてキャブの位置から伸びるパイプを見れば、わかる人には「あ、ターボだ」とわかるかと思います。その出力は134kW(180馬力)とのこと。

 

 

 

伝説的なバイクメーカーとのコラボ

公式サイトいわく、このバイクは1919年に設立された英国バイクメーカー、

 

ブラフ・シューペリア

 

ブラフ・シューペリアBrough Superior motorcycles)はかつてイギリスに存在したオートバイメーカー。日本では表記のぶれが激しく、ブラフ・シュペーリア、ブラウ・シューペリア、ブラウ・シュペーリア、ブロウスペリアなどとも。単にブラフと呼ばれる場合も多い。

 

 

 

SS100(1925年)

 

フリー百科事典『ウィキペディア

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%A2

 

1919年、ジョージ・ブラフ(George Brough 、1890年4月21日 - 1970年1月12日)がやはりオートバイ製造を行っていた父親ウィリアム・E・ブラフ(William E. Brough )の会社から独立する形で興した。

顧客の要望に合わせたカスタムメイドを行ったため、同じ構成のバイクは2つもないと言われた。初めに全ての部品を組立て、そして分解した後に全ての部品の塗装を行い、必要に応じてメッキ加工も施し、再組み立てをして完成した全てのバイクは、ジョージ・ブラフによりテストが行われ仕様に応じた認定がなされた。任意のバイクが仕様を満たしていない場合は仕様を満たすまで再度作り直され、その性能の高さと品質から「オートバイのロールスロイス」とも例えられたが、1940年を最後にオートバイ生産から撤退した。その後は自社マシンのレストアで事業を継続し、第二次大戦中はロールス・ロイスの製造した航空機エンジンのパーツ生産を行うなどもしていたが、戦後イギリスの経済復興が遅れた事もあって、50年代半ばに会社を閉鎖した。21年間で19モデル・3,048台を製造。

 

 

 

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とのコラボレーションであることが書かれています。このメーカーは1935年に一度潰れたものの、2013年に復活した知る人ぞ知るメーカーだったりします。

「AMB 001」の「AM」はアストンマーティンを、そして「B」はこのメーカー名を現し、コラボ第1作目ということで「001」のナンバリングが付いたのですね。ということは、今後もシリーズ化が期待できそうです。

スペック

エンジンはDOHC 997ccの8バルブ88度Vツインで、水冷と油冷両方の冷却システムを搭載。半乾式クランクケースを特徴とする6速ギアと、ドゥカティが純正として搭載しているAPTCクラッチを採用しています。

ターボは最新型のタービンを使った可変ジオメトリー・ターボで、ターボ車で問題視されるラグによるエンジンのダメージを回避するよう作られているとのことです。

 

 

 

高級素材のおかげで軽量化に成功

またすべてのコンポーネントは、カーボン・ファイバー、チタン、押出加工されたビレット・アルミニウムなど、最高の材料を使用し、シャーシやフロントフォークなどバイク全体に惜しみなく、かつ完璧な設計により使用されています。なので乾燥重量は、わずか180kgとなっています。

 

 

限定100台で約1,289万円!

「AMB 001」はフランスのトゥールーズにある工場にて、限定100台が手作業で組み立てられます。ちなみにタンクの上に伸びるトサカのような部分には、○○/100とシリアル・ナンバーが刻印されます。

お値段は20%の付加価値税と含め10万8000ユーロ(約1289万円)という、高級自動車と変わらぬ価格設定。購入者には2020年末より随時発送されるとのことです。どんな億万長者が買うんでしょうかねぇ?

ミッドエンジンのアストンマーティン車からインスパイアーされて完成したこのハイパーバイク。各社が電動バイク開発も始めている中、ターボ車を造る気概がタマりません。ターボ車は独特な音がいろいろと聞こえてくるのですが、 「AMB 001」はどんな音になるのか? 気になりますね。

Source: Aston Martin (1, 2) via designboom, Brough Superior, YouTube

岡本玄介