Apple Watchがまたも人命を救う、転倒検出機能が気を失って顔面流血のおじいさんの早期発見に貢献











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2015年に発売されたApple Watchには、着用者の心拍数を測定する機能が搭載されています。この心拍数測定機能が不整脈などの早期発見につながり、多くのユーザーが命の危機を救われてきました。GIGAZINEで記事化した事例だけでも複数あります。

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さらに、2018年9月に登場したApple Watch Series 4で使える「心電図(ECG)」機能で命を救われたというケースも既に報告されています。

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そんな中、新たにApple Watchの転倒検出機能で命を救われたという人物が登場しており、ノルウェー放送協会(NRK)が報じています。

NRKの報道によると、ノルウェーの救急当局が67歳のノルウェー人、Toralv Østvangさんが自宅のバスルームの床で倒れているところを発見したそうです。Østvangさんはトイレ中に気を失い床に倒れ込み、その際に床に顔をぶつけて流血することになった模様。救急当局が通報を受けて駆けつけた際、Østvangさんは血だまりの中で気を失っていました。Ostvangさんが気を失った時に、腕に着けていたApple Watchの転倒検出機能が機能し、救急当局への通報が行われたようです。

以下の画像に写っているのが、Apple Watchの通報で一命をとりとめたOstvangさん。病院のベッドの上でもしっかりとApple Watchを装着しています。

娘によると、Østvangさんは顔面の3箇所を骨折していたそうで、「(Apple Watchが通報してくれなければ)もっと悪いことになっていたかもしれません。毎朝私たち家族は『父がスマートウォッチを着けていなかったら?』と自問しています。転倒時、父はトイレに携帯電話を持っていきませんでした。父が通報からすぐに救助されたことは本当に驚くべきことです。今回の転倒は本当に深刻なもので、おそらくApple Watchが父の命を救ってくれたのです」と語っています。

Østvangさんの娘によると、「これまでに父のためにApple Watch以外の警戒システムを持つことを考えたことはなかった」とのこと。

Apple Watchの転倒検出機能は、着用者が転倒したことを検知し、振動で手首を叩いたり警告音を鳴らしたりすることでユーザーが無事かどうかを確かめます。その際、画面上にはメッセージが表示され、緊急通報サービスに連絡するか、Digital Crownを押して左上隅の「閉じる」をタップするか、「大丈夫です」をタップして通知を閉じることを選択可能です。1分間なんの動作も確認できない状態が続くと、Apple Watchが自動的に緊急通報サービスに通報してくれます。

Apple Watchの転倒検出機能は65歳以上のユーザーに対しては自動で有効になります。手動で有効にするためにはiPhoneのWatchアプリを開き、「Emergency SOS(緊急SOS)」から転倒検出機能を有効にすればOKです。

なお、Apple Watchの転倒検出機能がユーザーの危機を救ったのはこれが初めてのケースではありません。2018年10月にスウェーデン人のApple Watchユーザーが急性の腰痛に襲われ転倒した際、転倒検出機能を使って緊急通報サービスに連絡しています。
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https://gigazine.net/news/20190204-apple-watch-fall-detection-saving-user/