仏抗議デモ、警官隊と衝突=エッフェル塔、デパート休業
【パリ時事】
フランスで8日、燃料税増税への抗議運動に端を発したデモが行われた。
1日に一部のデモ隊が暴徒化したパリでは、過激化する事態を懸念し、エッフェル塔や美術館、デパートなどが臨時休業。治安当局が全土で警官ら約9万人を動員して厳戒態勢を敷く中、AFP通信によると、パリ中心部でデモ隊と警官隊が衝突、警察側は催涙弾を発射した。
AFPによると、デモ開始前に278人がパリで身柄を拘束された。エリゼ宮(大統領府)周辺は安全確保のため封鎖され、住民以外の通行が禁じられた。
フィリップ首相は7日夜、抗議運動を率いる団体の代表らと面会した。団体メンバーの1人は「これは緊急事態だ。大統領はわれわれが表明した不満を考慮しなければならない」と語り、マクロン大統領との対話を要望した。
毎週土曜に行われるデモは回を重ねるごとに激化し、今回で4回目。1日のデモでは、仏全土で治安部隊を含む260人以上が負傷、680人以上が拘束された。
事態を重く見た政府は5日、燃料税の来年中の引き上げを断念した。しかし、大学の学費値上げなどに反対する高校生や大学生らも抗議運動に合流し、収束の兆しは見えていない。
7日付の仏経済紙レゼコーによると、調査会社エラブの世論調査で、マクロン大統領の支持率は就任以来最低の23%に落ち込んでいる
1日に一部のデモ隊が暴徒化したパリでは、過激化する事態を懸念し、エッフェル塔や美術館、デパートなどが臨時休業。治安当局が全土で警官ら約9万人を動員して厳戒態勢を敷く中、AFP通信によると、パリ中心部でデモ隊と警官隊が衝突、警察側は催涙弾を発射した。
AFPによると、デモ開始前に278人がパリで身柄を拘束された。エリゼ宮(大統領府)周辺は安全確保のため封鎖され、住民以外の通行が禁じられた。
フィリップ首相は7日夜、抗議運動を率いる団体の代表らと面会した。団体メンバーの1人は「これは緊急事態だ。大統領はわれわれが表明した不満を考慮しなければならない」と語り、マクロン大統領との対話を要望した。
毎週土曜に行われるデモは回を重ねるごとに激化し、今回で4回目。1日のデモでは、仏全土で治安部隊を含む260人以上が負傷、680人以上が拘束された。
事態を重く見た政府は5日、燃料税の来年中の引き上げを断念した。しかし、大学の学費値上げなどに反対する高校生や大学生らも抗議運動に合流し、収束の兆しは見えていない。
7日付の仏経済紙レゼコーによると、調査会社エラブの世論調査で、マクロン大統領の支持率は就任以来最低の23%に落ち込んでいる