特産ポインセチア危機 安価な品種登場で農家1軒に
京都府内有数の産地で京阪神のクリスマスを彩ってきた向日市のポインセチア栽培が危機を迎えている。栽培費用がかかる一方、安価な品種の登場で販売価格が低下。採算が合わなくなったため市内の栽培農家は今年1軒になった。出荷はピークを迎えているが、産地存続に不安を抱える。
向日市のポインセチア栽培は、森本町の地元農家が始めた。府の産地づくり事業の助成を受け、1983年から農家9戸で取り組んだ。以来有数の産地として11月から12月にかけて京阪神や名古屋市などに出荷していた。
向日市や栽培農家によると、市内で栽培しているメキシコ原産のポインセチアは冷気に弱く、温度管理の光熱費などに経費がかかる品種という。ただ全国的には安価な品種が普及したため市場価格が低下した。手間をかけて栽培する手法を続けてきた市内の農家は収益が安定しないために減少したとみられる。
市は転作作物の奨励対象として助成を続けているが歯止めは利かず、向日市でポインセチアを栽培しているのは、今年から和田文夫さん(58)だけになった。
和田さんは2千平方メートルの農地で約1万株を栽培している。小売りはせず、大阪府内の卸売市場に12月中旬まで出荷を続ける。「農家としては難しい品種だが、寒くなるこの時期にポインセチアを見て少しでも温かい気持ちになってもらえれば」と話している。
向日市のポインセチア栽培は、森本町の地元農家が始めた。府の産地づくり事業の助成を受け、1983年から農家9戸で取り組んだ。以来有数の産地として11月から12月にかけて京阪神や名古屋市などに出荷していた。
向日市や栽培農家によると、市内で栽培しているメキシコ原産のポインセチアは冷気に弱く、温度管理の光熱費などに経費がかかる品種という。ただ全国的には安価な品種が普及したため市場価格が低下した。手間をかけて栽培する手法を続けてきた市内の農家は収益が安定しないために減少したとみられる。
市は転作作物の奨励対象として助成を続けているが歯止めは利かず、向日市でポインセチアを栽培しているのは、今年から和田文夫さん(58)だけになった。
和田さんは2千平方メートルの農地で約1万株を栽培している。小売りはせず、大阪府内の卸売市場に12月中旬まで出荷を続ける。「農家としては難しい品種だが、寒くなるこの時期にポインセチアを見て少しでも温かい気持ちになってもらえれば」と話している。