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フランスの三つ星レストランのキッチンは、京都の和食レストランより、数倍、清潔です。










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パリの3つ星レストランで度肝を抜かれた驚愕の「そうじ」

9/1(土) 6:00配信
ダイヤモンド・オンライン
 プルデンシャル生命2000人中1位の成績をおさめ「伝説のトップ営業」と呼ばれる川田修氏が、あらゆる仕事に通ずる「リピート」と「紹介」を生む法則を解き明かし、発売たちまち重版が決まった話題の新刊『だから、また行きたくなる。』。

 この記事では、本書のキーメッセージであり、選ばれるサービスの条件「レベル11」を実践する、パリにある3つ星レストランのエピソードを特別掲載する。(構成:今野良介)

● 結婚記念日のサプライズ

 数年前、フランスはパリに行ったときのことです。

 私はアートなどにはあまり興味がなく、ルーヴル美術館も1時間半で見終わってしまったのですが(普通は3日あっても足りないと言われています)、絶対にもう一度行きたい、と思った場所があります。

 それは、エピキュールという、フランス料理のお店です。このお店に行くためだけにパリに行ってもいい、と思うくらい素晴らしかったのです。

 何がそんなに良かったのか。ひと言でいえば、サービスのクオリティの高さです。ギャルソンの人たちは、情報を交換するときにあまりしゃべらない。ぜんぶ「目配せ」です。歩き方から佇まいまで、すべてがかっこいい。

 フランス料理ではメインディッシュが運ばれてくるとき、ボウルを逆さまにしたようなクロッシュという蓋がかぶされてきます。その蓋を外すときも「せーの!」とやるのではなく、「あうん」の呼吸で同時に開く。その動きが実にシャープでスマートなのです。

 でも、何より感動したのは、隣のテーブルの老夫婦のお客さまへのサービスでした。

 この日は、そのご夫婦の結婚記念日だったようです。最後のデザートのときに、ギャルソンが銀のプレートの上に花を乗せて持ってきました。

 何をするのかと思って見ていたら、お客さまの目の前でピッピッピッと花びらをぜんぶ抜いて、その場でテーブルの角を使って、ハートマークをつくったのです。

 このご夫婦にとって、一生忘れられない「後味」になったのではないでしょうか。

 サービス業というのは、お客さまの人生の物語の一コマに、素敵な感動を提供することができる仕事なんだと改めて実感しました。

 私がサービスの素晴らしさについて片言の英語で話していると、ギャルソンの代表の方が私たちのことを気にかけてくれて、実に楽しい時間を過ごすことができました。

 私の頼りない語学に間違いがなければ、彼の奥様は、日本人で東京の中野に住んだことがあって、日本の精神が好きだと話してくれました。お酒も飲めない私が、そのお店の顧客対応を話し込み、お店が閉店するころまで長居をしてしまいました。

● 感嘆した「そうじ」とは?

 帰ろうとしたころ、ギャルソンが「厨房を見ていくか?」と誘ってくれました。「もちろん! ぜひお願いします!」と中を見せてもらうと、それはそれは広い厨房で、何人もの人たちで片づけをしていました。

 私がこのフレンチレストランのすごさに驚いたのは、ここからでした







厨房の上のほうには、鍋やフライパンなどをしまっておくステンレスの棚がたくさんありました。

 その中にスタッフが体の3分の1くらいを入れながら、洗剤を使って泡だらけに見えるくらい一生懸命その中を洗っていたのです。食器だけでなく、棚の中を、です。私は驚いて質問しました。

 「まさかこれを毎日やっているのですか?」

 返ってきた答えは、私の想像を超えていました。

 「違うよ。毎食後にやるんだよ」

 平たく言うと、毎食後に年末の大掃除をしている、という感じです。

 とんでもない後味を味合わせてもらいました。

 ミシュランで3つ星を取り、パリで最もおいしいレストランと言われているのには、見えないところにまで驚くほどにこだわる、徹底した考え方に理由があったのです。




(参考記事)
伝説の外資系トップ営業が思わず写真におさめた「感動するサービス」5選
だから、また行きたくなる。』序章全文公開
https://diamond.jp/articles/-/176396





川田修(かわだ・おさむ)
プルデンシャル生命保険株式会社エグゼクティブ・ライフプランナー
1966年東京都墨田区生まれ。慶應義塾志木高等学校、慶應義塾大学法学部卒業。小学校5年から大学4年までサッカー漬けの生活を送り、1989年株式会社リクルート入社。入社から退職まで96ヵ月のうち、月間目標を95カ月達成。部署最優秀営業マン賞を数回、全社年間最優秀営業マン賞を受賞。1997年プルデンシャル生命保険株式会社入社、営業職の最高峰であるエグゼクティブ・ライフプランナーに昇格。その年の年間営業成績(2001年度の社長杯)でトップとなり、全国約2000人中の1位のPT(President's Trophy)を達成。現在は、エグゼクティブ・ライフプランナーとして活動するかたわら、「保険」だけでなく「本当の顧客満足とは」「紹介をしてもらえる営業」「お客様に感動を与える営業」などをテーマに企業からの講演・研修依頼を年に40回程度受けるなど、営業のプロフェッショナルとして多彩な活動を行う。保険営業や講演・研修を通して、これまで1000人以上の経営者と出会い、約800社の企業を訪問してきた。
主な著書に『かばんはハンカチの上に置きなさい』『僕は明日もお客さまに会いに行く。』(以上、ダイヤモンド社)、『仕事は99%気配り』(朝日新聞出版)、『「営業の仕事」についてきれいごと抜きでお話しします』(三笠書房)、『一流の営業マンはなぜお客様から何度もゴルフに誘われるのか』(PHP研究所)などがある。
川田修