スウェーデン王室、17世紀の王冠盗まれる 大聖堂から

8/2(木) 5:01配信

朝日新聞デジタル

 スウェーデンの首都ストックホルムの西約60キロにあるストレングネース大聖堂で7月31日昼ごろ、ガラスケースに入っていた同国王室の17世紀の王冠などが盗まれた。容疑者は複数おり、約200メートル離れた湖にとめてあったモーターボートに乗って逃げた模様だ。

【写真】盗まれたカール9世の王冠(スウェーデン警察提供)

 ロイター通信などによると、盗まれたのはカール9世(1550~1611)とクリスティーナ王妃(1573~1625)の葬儀で使われた王冠二つと、十字架のついた宝珠一つで、金や真珠、宝石が使われている。事件当時、大聖堂は一般に公開されていたが、王冠などは警報機能のついた鍵付きのガラスケースに入っていたという。

 大聖堂の外にいた目撃者は地元メディアに「男2人が大聖堂から湖に走っていき、白い小さなモーターボートに飛び乗った。すぐに泥棒だと思った」と話した。

 英BBCなどによると、警察の広報担当者は「こうした品に値段をつけるのは不可能。取り扱う用意のある人間はかなり限られており、早晩取り戻せる」と話している。(ロンドン=下司佳代子)

朝日新聞社

    最終更新:8/2(木) 9:03
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