岡山理科大に恐竜特化の博物館 24日開館、 研究の最先端紹介

3/21(水) 0:04配信
山陽新聞デジタル
 恐竜研究の最先端に触れて―。岡山理科大(岡山市北区理大町)は24日、国内初の恐竜に特化した大学博物館「恐竜学博物館」を開館する。モンゴル・ゴビ砂漠での発掘成果を展示するほか、出土した化石のクリーニング、分析といった研究現場も公開する。

 文科省の補助を受け進める「恐竜研究の国際的な拠点形成」プロジェクトの一環。同大はモンゴル科学アカデミー古生物学地質学研究所と共同でゴビ砂漠の恐竜化石の発掘、研究を行っており、世界最大級の足跡化石を発見するなど貴重な成果を上げている。

 博物館は生物地球学部などが入るC2号館1階にメイン施設(約125平方メートル)を設け、同館3階とA1号館4階の3カ所(計約100平方メートル)でサテライト展示を行う。

 実際に研究や講義で使用する化石処理室、研究室、標本室をガラス張りにし、土の中から化石を取り出す剖出(ぼうしゅつ)や、最新機器を使った分析作業を間近で見学できるのが特徴。大型肉食恐竜タルボサウルスの全身骨格、植物食恐竜プロトケラトプスの幼体集団など、所有する標本約600点のうち約50点を入れ替え展示し、ゴビの発掘調査を写真で紹介するコーナーも設ける。

 館長の石垣忍教授は「研究、教育の拠点として活用していくとともに、大学の敷居を低くし、地域住民や一般の恐竜ファンと交流する場所にしたい」と話している。

 入館無料。同日午前10時オープン、午後2時半からC1号館8階理大ホールで記念シンポジウム「ゴビ砂漠の感動を岡山へ」を開く。開館時間は原則、平日の午前10時~午後4時45分(4月28日以降は土曜日も開館)。
最終更新:3/21(水) 0:04
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