技術は、何と言いましても、日本人や、アジア人たちでも、世界有数のコーチのもとで、人のの3倍、5倍練習すれば、何とか、DNAと関係なく、80~110点レヴェルまで可能です。
振り付けや、構成は、今のところ、日本人の先生方では、無理です。ロシア人、クラシックバレエの専門家、現代フィギュアスケートのトップとされる人たち、これらのいくつかがそろわないと、流れるような、美しい振り付けはできません。
もう一つ大事なことは、新体操などとも共通しますが、
肉体的なことなので、誰も大手メディアでは、言えない一番重要なことは、ロシア人のような、身長、手足の長さ、顔の幅の細さ、美人、全体的な体の美しさ、-----これらが、日本人には、到底及ばないことですが
、2~3歳から始め、コーチも、医者も、両親も、トレーナーさんたちも、みんなが協力すれば、引退した新体操の畠山愛理ちゃんや、クラシックバレエの「名前は、ちょっと忘れましたが」ある人などをはじめ、
日本人のDNAでも、牛乳や、カルシウム、安全な成長補助剤、を摂取し、毎日、上記のような専門家たちから、手足のストレッチをしてもらえれば、畠山愛理ちゃんのような、ロシア人に近い肉体が、作れる可能性が、相当「大」になります。彼女は、顔の幅や顎までも、欧米人並みの形です。
そういう肉体があってこそ、技術や、練習や、その他を飛び越えて、「優雅さ、エレガントさ」が、身につくのです。身長がなくて、顔が大きくて、手足が短いと、悲しいかな、「優雅なさ・エレガントさ」に、欠けるのです。
この記事でも、下の様に述べております。
ロシアの2人は、技術点、演技構成点のすべてにおいて、一段階上に抜け出たところにあります






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なぜロシアの女子フィギュアは強いのか。宮原ら日本勢との差はどこに?
宮原知子(19、関大)が初出場となる五輪の舞台で感動的なノーミスの演技で自己ベストを更新した。坂本花織(17、シスメックス)も伸びやかな演技にまとめて6位に食い込んだ。だが、金メダル、アリーナ・ザギトワ(15、OAR)と銀メダル、エフゲニア・メドベージェワ(18、OAR)の異次元のメダル争いとは大きな実力差があった。3位のケイトリン・オズモンド(22、カナダ)はミスをしたのに宮原は、8.64点差をつけられてメダルに届かなかった。競技後、宮原は「海外の選手に食い込めるように頑張りたい」と課題を口にしたが、この差は、いったいどこにあるのか。
THEPAGEで評論をお願いしている元全日本2位の中庭健介氏は、まず宮原の敗因をこう分析した。
「宮原さんは、ここ一番の演技を五輪の大舞台で見せました。怪我の影響で、つい数か月前まで試合に出られるか、どうかという状態だったことを考えると、今できる最高のパフォーマンスを演じました。素晴らしい努力と練習量の成果でしょう。しかし、ノーミスの宮原さんとオズモンド選手に差を生んだのは、GOE(出来栄え点)の部分です。高くてスピードと幅もあるダイナミックなオズモンド選手のジャンプ、そして宮原さんのコンパクトで美しい軸のジャンプとも加点はつきましたが、今回はオズモンド選手のそれに軍配が上がった結果になりました。ジャンプの質はプログラムコンポーネンツ(演技構成点)にも影響を与えます。それらの小さな積み重ねが8.64点になりました。結果的に宮原さんは素晴らしい演技をしましたが、逆転はかないませんでしたね」
オズモンドは、3回転ルッツをステップアウトするミスをして、GOEではマイナス1.40点を減点されながらも、GOEの合計は14.38点で、ノーミスだった宮原の12.36点を上回った。演技構成点では、オズモンドは、5部門のすべてで9点を超えてきて計75.65点と評価されたが、宮原が9点を超えたのは、「動作/身のこなし」と「音楽の解釈」だけで71.24点。ここでも差をつけられた。怪我の影響もあり、今季は、この部分を磨く時間が足りず、五輪に入ってからは、回転不足の修正問題で目いっぱいだったのかもしれない。
さらに宮原、坂本の日本勢とロシアとの差は大きい。金メダルのザギトワと、宮原の得点差は、SPで6.98点、FSでは10.21点もあった
THEPAGEで評論をお願いしている元全日本2位の中庭健介氏は、まず宮原の敗因をこう分析した。
「宮原さんは、ここ一番の演技を五輪の大舞台で見せました。怪我の影響で、つい数か月前まで試合に出られるか、どうかという状態だったことを考えると、今できる最高のパフォーマンスを演じました。素晴らしい努力と練習量の成果でしょう。しかし、ノーミスの宮原さんとオズモンド選手に差を生んだのは、GOE(出来栄え点)の部分です。高くてスピードと幅もあるダイナミックなオズモンド選手のジャンプ、そして宮原さんのコンパクトで美しい軸のジャンプとも加点はつきましたが、今回はオズモンド選手のそれに軍配が上がった結果になりました。ジャンプの質はプログラムコンポーネンツ(演技構成点)にも影響を与えます。それらの小さな積み重ねが8.64点になりました。結果的に宮原さんは素晴らしい演技をしましたが、逆転はかないませんでしたね」
オズモンドは、3回転ルッツをステップアウトするミスをして、GOEではマイナス1.40点を減点されながらも、GOEの合計は14.38点で、ノーミスだった宮原の12.36点を上回った。演技構成点では、オズモンドは、5部門のすべてで9点を超えてきて計75.65点と評価されたが、宮原が9点を超えたのは、「動作/身のこなし」と「音楽の解釈」だけで71.24点。ここでも差をつけられた。怪我の影響もあり、今季は、この部分を磨く時間が足りず、五輪に入ってからは、回転不足の修正問題で目いっぱいだったのかもしれない。
さらに宮原、坂本の日本勢とロシアとの差は大きい。金メダルのザギトワと、宮原の得点差は、SPで6.98点、FSでは10.21点もあった
前出の中庭氏が続ける。
「ジャンプのGOEにて、その部分を現在のルールで限界まで極めているのがロシアの2人メドベージェワ、ザギトワなのです。ジャッジは、どうしてもジャンプの入りや空中、着氷への工夫、流れや美しさなどが素晴らしいメドベージェワ、ザギトワのジャンプをGOE満点の3につければ、必然的に他のライバル選手らへのGOE評価は上がりにくくなります。ロシアの2人は、技術点、演技構成点のすべてにおいて、一段階上に抜け出たところにあります」
フリーの7つのジャンプの技術基礎点で言えば、宮原が47.54点でメドベージェワの46.73点を上回っているのだが、GOEと、演技構成点で大きな差が生まれている。
ザギトワと、メドベージェワは、ジャンプのほとんどに手を上げる工夫を加えGOE評価につなげている。またジャンプの前後に複雑なステップを入れ込み、これもまた加点と、演技構成点への評価を高めている。
これらの差はどこから生まれているのか。そもそもなぜロシアはこれほどまでに強いのか。
前出の中庭氏は、「浅田真央選手は世界のトップを極めました。日本人と欧米人との肉体的な違いは関係ないと思います。それよりも、この差につながったのは、ジュニア世代からの練習環境、生活環境、コーチング、サポート組織の違いだと思います。ロシアの練習拠点には、学校まであり、フィギュア選手の育成に必要なものすべてが、一箇所に揃い、練習に集中、専念できる環境が整っていると聞きます。2010年頃からソチ五輪を成功させるため、海外に流出していたコーチを呼び戻すなどしてきた国家的プロジェクトの成功が、今回の平昌五輪へとつながっていると思います」という。
ロシアには1970年に創立された「サンボ70」というナショナルトレーニングセンターがあり、その中に、2003年に設立された専用スケートリングを備えたフィギュア専門施設がある。ザギトワ、メドベージェワも、この施設から誕生した。施設内には、フィジカルのトレーニング施設は、当然のこと、ダンスやバレエのスタジオや、医務設備や陸上練習用の場所まであるという。
そして、キーマンが、“鬼コーチ”としてのエピソードが漏れ伝わってくるエテリ・トゥトベリーゼ女史(43)だ。ソチ五輪で、キャンドルスピンが有名になり団体金メダルを獲得したユリア・リプニツカヤ、メドベージェワ、ザギトワらは、すべて彼女の門下生である。
今回、ペアで4位に入ったロシア(OAR)のエフゲニア・タラソワとウラジミール・モロゾフが福岡で直前合宿を組んだため、中庭氏は、その練習風景を見学している。1つのペア組に様々な分野のスペシャリストがついていて、そのスタッフ人数の多さにびっくりしたと言う
「ジャンプのGOEにて、その部分を現在のルールで限界まで極めているのがロシアの2人メドベージェワ、ザギトワなのです。ジャッジは、どうしてもジャンプの入りや空中、着氷への工夫、流れや美しさなどが素晴らしいメドベージェワ、ザギトワのジャンプをGOE満点の3につければ、必然的に他のライバル選手らへのGOE評価は上がりにくくなります。ロシアの2人は、技術点、演技構成点のすべてにおいて、一段階上に抜け出たところにあります」
フリーの7つのジャンプの技術基礎点で言えば、宮原が47.54点でメドベージェワの46.73点を上回っているのだが、GOEと、演技構成点で大きな差が生まれている。
ザギトワと、メドベージェワは、ジャンプのほとんどに手を上げる工夫を加えGOE評価につなげている。またジャンプの前後に複雑なステップを入れ込み、これもまた加点と、演技構成点への評価を高めている。
これらの差はどこから生まれているのか。そもそもなぜロシアはこれほどまでに強いのか。
前出の中庭氏は、「浅田真央選手は世界のトップを極めました。日本人と欧米人との肉体的な違いは関係ないと思います。それよりも、この差につながったのは、ジュニア世代からの練習環境、生活環境、コーチング、サポート組織の違いだと思います。ロシアの練習拠点には、学校まであり、フィギュア選手の育成に必要なものすべてが、一箇所に揃い、練習に集中、専念できる環境が整っていると聞きます。2010年頃からソチ五輪を成功させるため、海外に流出していたコーチを呼び戻すなどしてきた国家的プロジェクトの成功が、今回の平昌五輪へとつながっていると思います」という。
ロシアには1970年に創立された「サンボ70」というナショナルトレーニングセンターがあり、その中に、2003年に設立された専用スケートリングを備えたフィギュア専門施設がある。ザギトワ、メドベージェワも、この施設から誕生した。施設内には、フィジカルのトレーニング施設は、当然のこと、ダンスやバレエのスタジオや、医務設備や陸上練習用の場所まであるという。
そして、キーマンが、“鬼コーチ”としてのエピソードが漏れ伝わってくるエテリ・トゥトベリーゼ女史(43)だ。ソチ五輪で、キャンドルスピンが有名になり団体金メダルを獲得したユリア・リプニツカヤ、メドベージェワ、ザギトワらは、すべて彼女の門下生である。
今回、ペアで4位に入ったロシア(OAR)のエフゲニア・タラソワとウラジミール・モロゾフが福岡で直前合宿を組んだため、中庭氏は、その練習風景を見学している。1つのペア組に様々な分野のスペシャリストがついていて、そのスタッフ人数の多さにびっくりしたと言う
「ロシアのトゥトベリーゼコーチが具体的にどんな指導を行っているかは、ベールに包まれています。私たちも知りたいですが…なかなかわかりません。ただ今回ペアの練習を見てわかったのは、あらゆる分野の専門家を集めてチームを組み、選手をサポートするという組織力です。ロシアでは、ソチ五輪の成功でフィギュアをする子供達が増え、多くの選手が8歳から3回転を跳ぶとも言われています。日本よりも多い競技人口があり、選りすぐりの選手が、学校もある、リンクもある、ダンスやバレエを学ぶ場所も集中してあるという環境で育成されるのですから、ほとんどが、クラブ単位の運営努力に任されている日本とは違います。加えて国内競争の激しさがあります。ザギトワが7つのジャンプを後半に集めるプログラムにしたのは、そうしなければメドベージェワに勝てないことがわかっていたからでしょう。きっと怪我がなければメドベージェワも3回転ループを後ろにつける難解な連続ジャンプに挑んだはずです」
ザギトワは15歳、メドベージェワは18歳。当然、4年後の北京五輪も狙える年齢だが、その下には北京五輪に照準を定める強力なジュニア世代が控えている。
昨年12月に名古屋で行われたジュニアグランプリファイナルでは、優勝がアレクサンドラ・トゥルソワ(13、ロシア)、2位がアリョーナ・コストルナヤ(14、ロシア)、3位がアナスタシア・タラカノワ(13、ロシア)とロシア勢に表彰台を独占された。トゥルソワは、回転不足と判定されたが、冒頭で4回転サルコーに挑戦している。トリプルアクセルを成功させた日本の紀平梨花(15、関大中)が、4位に食い込んだが、5位がダリア・パネンコワ(15、ロシア)、6位がソフィア・サモドゥロワ(15、ロシア)と上位をロシア勢で独占されたのである。トゥルソワ、コストルナヤは、いずれも200点超え。トゥルソワは、4回転だけでなく、3回転ルッツ+3回転ループの連続ジャンプまで決める。しかも、6位のサモドゥロワを除き全員が、トゥトベリーゼコーチ傘下の選手なのだ。
「日本の女子も様々な努力や試みにより、ジュニア世代には有望選手が増えています。ロシアに対抗できる1番の国は日本ですが、ロシアの“王国”は続くでしょう。日本はさらに国内競争のレベルアップを図る必要があります」というのが、中庭氏の見立て。打倒・ロシアには、オール日本のプロジェクトが必要かもしれない。
ザギトワは15歳、メドベージェワは18歳。当然、4年後の北京五輪も狙える年齢だが、その下には北京五輪に照準を定める強力なジュニア世代が控えている。
昨年12月に名古屋で行われたジュニアグランプリファイナルでは、優勝がアレクサンドラ・トゥルソワ(13、ロシア)、2位がアリョーナ・コストルナヤ(14、ロシア)、3位がアナスタシア・タラカノワ(13、ロシア)とロシア勢に表彰台を独占された。トゥルソワは、回転不足と判定されたが、冒頭で4回転サルコーに挑戦している。トリプルアクセルを成功させた日本の紀平梨花(15、関大中)が、4位に食い込んだが、5位がダリア・パネンコワ(15、ロシア)、6位がソフィア・サモドゥロワ(15、ロシア)と上位をロシア勢で独占されたのである。トゥルソワ、コストルナヤは、いずれも200点超え。トゥルソワは、4回転だけでなく、3回転ルッツ+3回転ループの連続ジャンプまで決める。しかも、6位のサモドゥロワを除き全員が、トゥトベリーゼコーチ傘下の選手なのだ。
「日本の女子も様々な努力や試みにより、ジュニア世代には有望選手が増えています。ロシアに対抗できる1番の国は日本ですが、ロシアの“王国”は続くでしょう。日本はさらに国内競争のレベルアップを図る必要があります」というのが、中庭氏の見立て。打倒・ロシアには、オール日本のプロジェクトが必要かもしれない。