編集部リコメン!(エスクァイア編)
エスクァイア

Mark Wahlberg Is The Most Overpaid Actor Of 2017​​

費用対効果の悪いハリウッド俳優3名は、一体誰なのか?

映画俳優に対して、単に「ギャラのもらいすぎ」などと書くのであれば、その俳優に対して「怠け者だ!」とか「演技が大根だ!」とか、笑い話にも通ずるレッテルを貼るだけになります。ですが、そこに映画の興行収入という数字が紐づくと…自体はかなり冷静な状態になります。笑える温度感ではなくなるでしょう。
  
写真:『パトリオット・デイ』で勇敢な警察官を演じた、マーク・ウォールバーグ。(C)2017 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. 
 
 
 興行収入という数字を加味した上で、「どの俳優が興行的に失敗に終わった作品に出演しながら、多額のギャラを手にしたか?」といか言われたのなら…論理的なダメだしをされたようなものです…言い訳はできないかもしれませんね。 
 
 そして2017年、このロジックからの「もらいすぎ」ナンバー1の座に輝いたのは誰でしょう? それは合計6800万ドル(約76億8400万円)を稼いだ、マーク・ウォールバーグとなりました!! 
 
 この件について『フォーブス』誌は、「ウォールバーグは2017年6月1日までに大規模上映された3つの作品に出演したが、これらの作品の興行収入はウォールバーグが手にしたギャラ1ドルに対してわずか4.4ドルでした。また、このなかには、米国で2016年に封切りになった『バーニング・オーシャン』も含まれるが、この作品の場合は推定1億1000万ドル(約124億3000万円)とされる製作費をなんとかカバーできる程度の売上しか稼げなかった」と、伝えています。 
 
 ただし、今年後半にリリースされたウォールバーグ出演作品、『トランスフォーマー/最後の騎士王』や『Daddy's Home 2』(原題)の売上はこの金額には含まれていない…と、『フォーブス』誌は指摘しています。 
 
 ウォールバーグに続いて2位にランクインしたのは、クリスチャン・ベール。ベールについては、「アルメニアでの虐殺を題材にした『THE PROMISE/君への誓い』がコケてしまったためにそうなった。9000万ドル以上(約101億7000万円)の巨費を投じて製作された同作品は、興行収入が推定1000万ドル以下(製作費の約11%程度)で、今年もっともひどい成績を残した大規模上映作品のひとつとなった」とのことです。 
 
 そして3位には、「踊れて歌える」俳優のチャニング・テイタムが入っています。が、これは「『ローガン・ラッキー』の制作費が2900万ドル(約32億7700万円)に対して、興行収入は4670万ドル(約52億7710万円)であったことも一因」とのこと。 
 
 なお、『フォーブス』誌のリストに名前が登場しているのは、すべて男性の俳優。で、そのことがハリウッドでのギャラをめぐる男女格差についての論争に発展する可能性も考えられます。 
 
 今回、残念ながらワースト3入りした俳優たちをピックアップし、今年を振り返ってみました。ご覧ください!









 TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。 
編集者:山野井 俊