フィリピン南部で市街戦、海兵隊員13人死亡 米特殊部隊が支援
【AFP=時事】
(写真追加)
在フィリピン米国大使館は10日、
フィリピン南部の都市マラウィ(Marawi)で、
米特殊部隊が
フィリピン軍を支援している
ことを明らかにした。
一方、フィリピン軍は
9日に起きた新たな戦闘で
フィリピン海兵隊員13人が死亡した
イスラム教徒が大多数を占めるマラウィを
先月23日に襲撃して
イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の
黒い旗を掲げ、
住民を人間の盾にして
防空トンネルや
対戦車兵器を使用する数百人の戦闘員に対し、
フィリピン軍は苦戦を強いられている。
9日には市街地で激しい銃撃戦があり、
フィリピン軍のエドガルド・アレバロ(Edgardo Arevalo)報道官によると海兵隊員13人が死亡し、
フィリピン軍側の死亡者が大幅に増えた。
AFPのビデオジャーナリストによると、
9日にはこのほか同市のモスク(イスラム教礼拝所)で金曜礼拝に参加していた15歳の少年が、
近くで起きた小規模な戦闘の流れ弾に当たって死亡した。
9日はフィリピン空軍が
地上部隊支援のためマラウィの一部を空爆するなど、同市の戦闘としては最も激しい規模のものなった。
アレバロ報道官は、
14時間に及んだ戦闘で
およそ40人の海兵隊員が負傷したと述べた。
マラウィでの戦闘の激化を受け、
同国首都マニラ(Manila)の
在フィリピン米国大使館は
声明を発表し、
「フィリピン政府の要請により、
米特殊部隊がマラウィで続行中の作戦において
(フィリピン軍を)支援している」と
明らかにしたが、
安全上の理由から詳細についての言及は避けた。
【翻訳編集】 AFPBB News
