「また、誘ってください!」

というのは、世界で、日本女性だけです。

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女性の「また誘って下さい♡」の真意、勘違いする男たち:LINEの答えあわせ【A】

東京カレンダー 4/23(日) 5:20配信



昔から、異性に気持ちを伝える手段として、“手紙”が多く使われていた。

その中には、相手を想う、数々の言葉がつづられている。

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時は、2017年の東京。

男性から山のように送られてくるLINEに対して、現代の姫君たちは何を想うのか。

良い感じだったはずの祐樹から誘いのLINEを受け、よそよそしくなった美希。

その真相や、いかに。

深夜2時にLINEを送ってくる男の言動

祐樹くんはいかにも、慶應幼稚舎、という感じの男の人だった。

自分に自信があって、遊ぶ仲間はいつも「チーム幼稚舎」。他の人は受け付けない。でも、そんな排他的な世界で生きていることに何の疑問も抱いていない。

そんな少し浮世離れしている性格が、とても魅力的に映った。

祐樹くんは女性の扱いにも慣れており、最初に会った時から、すっかり彼のペースにはまってしまった。

福岡出身の私は、両親から受け継いだDNAのお陰か、お酒が異常に強い。それでも祐樹くんといると楽しくて、飲みすぎて、いつもより酔いが回るのが早い気がした。

「美希ちゃん、よく飲むね。一緒に飲める子っていいよね。」

祐樹くんは優しく微笑む。

私も全くの同意見だった。一緒に楽しく飲める男性は素敵だ。何度か会っているうちに、確実に惹かれている自分がいた。

「今度、広尾にある『味のなかむら』へ行こうよ。」

答えはもちろんYES。そろそろ、付き合っても良い頃かなぁ。なんて、淡い期待を描いていた。

例のLINEが来るまでは。

A1:呼べばいつでも来ると思ってる?

その日は地元が一緒の親友、梨沙子と恵比寿で飲んでいた。梨沙子も私に負けず劣らずお酒が強い。

いつもの如く、二軒目を終え、帰宅しようとしたその時、祐樹くんからLINEが来た。

LINEを開いた途端、がっかりした自分がいた。

何だ、私もただの“呼べばいつでも来る要員”に入れられていただけだったのか。

金曜日の23時。きっと、食事会か何かが終わった時間。そしてその食事会は盛り上がらず、次のお店で一緒に飲める子を探しているのだろう。

男性の行動なんて単純だ。

盛り上がった食事会の後で、他に女性がいる時に、「何してる?一緒に飲まない?」とは誘わない。

誰か女の子が欲しくて、友達のためにメンツを立てたくて、そのためだけに女子を呼ぶ。

人数合わせのために呼ぶのなら、他の女性にしてほしい。




A2:女性の「また誘って下さい♡」は断る際のただの社交辞令

「すっごく行きたい」わけではない。

祐樹くんに会いたい気持ちはある。でも、夜中に呼び出されてホイホイついていくような、その他“大多数”のうちの一人になるなんて願い下げだ。

「また誘って下さい♡」と思っている訳ではない。

本当にまた誘って欲しかったら、こちらから具体的な日程を提案する。

「また誘って下さい♡」は、女性の優しさと気遣いが発揮される、素晴らしいキラーフレーズだと思う。

断る際に最適な一文であり、この一文さえ最後に添えておけば、相手は断られていることに気がつきにくい。よって、相手に対して失礼でもない。

「ねぇ、こんなLINEが来たんだけど。どう思う?」

帰ろうとしていた梨沙子に問いかける。

「そうね...この時間から呼び出して来る女性が、祐樹くんの周りには“いっぱいいる”ってことだね。」

梨沙子の言う通りだ。

祐樹くんの周囲には、“呼べばいつでも飛んでくる女性”がたくさんいるのだろう。そして大概の女性は喜んで、尻尾を振って誘いに応じるに違いない。

嫌悪感が増し、深夜2時に入ってきた祐樹くんからのLINEに対して曖昧な返信しかできなかった。

来週金曜日に約束していた『味のなかむら』の前に、「飲めたら飲もう」という内容にも、がっかりしている自分がいた。

そこから何度か祐樹くんとLINEのやり取りは続いたが、やんわりと断ったことに、気がついてない様子だった。

でも、私も嫌いになった訳ではない。

来週金曜の『味のなかむら』は前から気になっていたお店で、とても楽しみにしていた。大人っぽい雰囲気の和食店で、デートで行きたいと思っていた。

祐樹くんも、もしかしたら純粋に会いたいと思ってくれただけなのかもしれない。そう思い、会ったときに真意を確かめようと思っていた。

でも、そのデートの前に、また祐樹くんから“二軒目からの誘い”のLINEはやって来た。







二軒目の女にされる女性側のキモチ

このLINEを見た時、「あ、まただ。」と思わず声に出した自分がいた。

先週金曜のように、23時ではないからまだマシなのかもしれない。でも当日の突然な誘いで、今回も“元同期”がいる。

そして何より、また二軒目からのお誘いだった。

本当に一緒に飲みたいなら、一軒目から誘うべきだろう。

本当に会いたいなら、もっと早くから「今日麻布十番で飲むから、もし会えたら嬉しい」と一文でも良いから伝えておくべきだろう。

“二軒目の女”の捺印を押された気がして、段々会う気も無くなってきた。

また誘ってくださいと同じくらいに便利なワード、「また連絡します」。

でも、誘って下さいという受動態とは違い、これは能動態だ。つまり、今後連絡するかどうかは私次第。

もうこちらから連絡はしない。人数合わせのために呼ばれるようなチープな女ではないから。

二軒目に、人数合わせのために誘う女性を探しているならば、他に行けばいい。

私は、一軒目から一緒にご飯を食べ、楽しく時間を過ごせる人を求めている。

―さよなら、祐樹くん。

小さく呟きながら、LINEの会話一覧に表示された祐樹くんとの会話をスライドさせ、削除した。








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最終更新:4/23(日) 5:20
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