こういう欧米のレポートを見ますと
生活費が最も高い都市15 ー 円高で東京、大阪もランクイン
BUSINESS INSIDER JAPAN 4/7(金) 12:10配信
今年もエコノミスト・インテリジェンス・ユニットから「2017年コスト・オブ・リビング・ランキング(Cost of Living Ranking)」が発表された(3月22日)。ランキング上位にはアジアの都市が複数登場している。
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このレポートは収入を始め、パン、ワイン、タバコ、ガソリンなど約150品目の値段を比較し、世界各都市の生活費を分析したものだ。 ニューヨーク市の生活費を100とし、各都市の生活費が1パーセント上昇するごとに1ポイントを加算するWCOL(World Cost of Living)と呼ばれる指数を使い相対的に比較した。
近年、シンガポールや香港、ソウルなどアジアの都市の生活費が急激に高騰しており、ランキングでもヨーロッパやアメリカを抑えて上位を独占している。
生活費が最も高いとされる15都市を見てみよう。
オーストラリアで人口が2番目に多いメルボルンは、昨年より6ランクアップした。
メルボルンと同じくシドニーも昨年から6つ順位を上げた。この2つの都市は、5年前のランキングと比べると順位は下がっている。
地中海に面したテルアビブは経済とIT産業の中心地だ。指数99で昨年の14位から上昇した。
他の北欧都市同様に、オスロの生活費は高額だ。テルアビブと同じく、昨年の14位からランクアップした。
ロサンゼルスは指標99で、ニューヨークよりも生活費がわずかに安い。昨年よりも8ランク下がった。
首都コペンハーゲンは、昨年の8位から9位にランクダウン。指数は100でニューヨーク市と同ポイント。「主に交通費と日用品が高額なためにランキング入りしている」とされる。
ニューヨーク市は北米で唯一のトップ10入り。ほんのわずかな為替の影響(ドル安)で昨年の7位から9位に下がった。
「現在、パリの物価は落ち着いてきた。ニューヨーク市に比べて7%高いが、ほんの5年前は50%も高かった」とされている。パリは15年にわたりこのランキングの10位以内に登場し続けている。
パリとともに7位につけたのはジュネーブ。生活費は高額だが、同様にスイスからランクインしているチューリッヒよりは物価が安い。
韓国の首都は食材を含む日用品が世界で3番目に高いという。ソウルのスーパーでかご一杯に買い物をするとニューヨーク市よりも50%も高い。指数は昨年の99から108まで上昇し、順位は4位もランクアップした。
今年は日本で最大規模の人口を誇り、経済の中心地でもある大阪が再びトップ10入りを果たした。生活費はニューヨーク市より9%高い。
昨年のランキング11位から大幅に上昇。レポートは「2012年までは世界で最も物価の高い都市だった東京は、円高の影響で7位もランクアップした」とコメント。
チューリッヒはヨーロッパで最も物価の高い都市となり、上位をアジア勢が占める中、5位以内に唯一ランクインした。しかし、チューリッヒの生活費は今年わずかに低下しているという。
香港は昨年と同じく指数114で2位を維持。住宅費と生活費がいまだに飛び抜けて高い。
東アジアに浮かぶこの都市国家は、指数120で4年連続のランキング1位。しかしレポートは、「自動車の購入費用と維持費が世界で一番高額である一方、日用品などの主要なカテゴリでは他のアジア諸国とそう変わらない」とした。
source:The Economist
[原文:The 15 most expensive cities in the world to live in]
(翻訳者:たかみきよ)
