高さ9m・米側からの外観美しく…米「国境の壁」に条件

朝日新聞デジタル 4/2(日) 21:44配信



 米国側から見た外観は美しく、簡単に上ったり穴を開けたりできないようにすること――。トランプ米大統領が不法移民対策としてメキシコ国境に建設すると主張する「壁」の具体像が少しずつ明らかになってきた。壁建設を管轄する米税関・国境警備局が入札条件を業者向けに公開した。

 同局によると、必要な壁の高さは少なくとも約5・5メートル(18フィート)で、約9メートルに達することが望ましいと規定。はしごなどを使わない限り人が上れない構造にするよう求めたほか、壁の下を約1・8メートルまで掘っても通り抜けられないようにしなくてはいけない。

 ハンマーやつるはしを使って直径30センチ程度の穴を開けようとしても30分以上かかる頑丈さを要求。米国側の外観が、周囲の環境と調和するような美しいものとなることも求めている。その上で、メキシコ側の様子が透けて見える構造にできればなお良いとしている。今後、優れた案を出した企業から複数を選定。試作品を作らせて業者を決める見通しだ。





朝日新聞社

最終更新:4/2(日) 21:50
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