1. ハーバード大学、ジル・アブラムソン ―― 『アメリカの反知性主義』(リチャード・ホフスタッター)

2. イェール大学、ジェームズ・バーガー ―― 『オルフェオ』(リチャード・パワーズ)

「テロの恐怖と監視の時代である現代社会が舞台。音楽と遺伝子をモチーフとした小説だ。ギリシャ神話のオルフェウスの物語をパワーズ独特のテイストで再構築している。前衛的な老作曲家が音楽のあらゆる可能性を試すために、微生物のDNAに音楽を組み込もうとするんだ。だが、バイオテロの容疑をかけられ、アメリカの“アンダーワールド”に逃避せざるを得なくなる。その逃避行の過程で「家族」と再会する。まったく素晴らしい作品だよ。音楽、科学、政治……人生とは何かということまで、多くのことを学べるはずだ」
3. ハーバード大学、エリック・マスキン /ペンシルヴェニア大学、モーリス・シュヴァイツァー ―― 『The Undoing Project』(マイケル・ルイス)

4. プリンストン大学、デヴィッド・B・カーター ―― 『紛争の戦略 ― ゲーム理論のエッセンス』(トーマス・シェリング)

「『 紛争の戦略 ― ゲーム理論のエッセンス 』はおそらく紛争について書かれた最良の書であり、国家間(個人同士においても)の戦略のあり方を理解するうえで、今もなお有益で重要な本である。しかも、わかりやすくて読みやすい。わたしは大学生の時にこの本に出会い、国際関係、特に紛争時の行動と戦略に興味を持つきっかけになった。古い本ではあるが、誰もが読んで良かったと思うはずだ」
5. シカゴ大学、WJT・ミッチェル ―― 『A Theory of the Drone』(グレゴワール・シャマユ)

6. シカゴ大学、ケネス・ウォーレン ―― 『Racecraft:The Soul of Inequality in American Life』(カレン・E・フィールズ / バーバラ・J・フィールズ)

7. イェール大学、ハロルド・ブルーム氏 ―― シェイクスピア作品
