「暗い・黒い・汚い闇」
というのを、あちこちで、書いてきましたが、
この莫大な東芝の赤字も、
ただ数字が、我々普通人が、
関連する、
担当する
規模の10~100倍、千倍なだけで、
アメリカの建築、建設、土木
そして、記事のごとくの「原発」などにからむ
事項
未だに、アメリカの大問題の部分で、
それすべてを抱えたのが、
どうしようもなく、
ニッチも、さっちも
行かなくなった東芝のこの現状です。
アメリカだけでなく、
多分世界の99%の国と地域では、
同列だと思われます。
1) 泣く子と地頭には勝てないどころか、
建築業者(ゼネコンなど)には、
弁護士をたくさん使っても、勝てません。
東芝も、強力で、
多くの弁護士で
じっくりと、
対抗してきたと思いますが、
今回、わかったと思います。
絶対に、勝てません。とーーーーーーーー。
2) アメリカや世界で、建設期間・完成期日
というのは、日本以外では、
例え、契約書に、きちんと書いても、
「勝てません」
書かなきゃいけませんが、
書いても、いざとなったら、勝てません、意味がありません。
それが、アメリカの建築・建設・土木業界、関連です。
3) 先進国で、日本が一番、
「建築許可と、保健衛生許可」が
緩くて、簡単ですが、
アメリカでは、モノや、地域によりますが、
日本の5倍から、20倍、厄介だと思ってください。
「日本は、建築と、小売店や飲食店開設の天国です。」
それだけ、法律は緩いし、
役所は、何もやっていないし、
検査にも、(ほとんど)来ないということでもあり、
終了後も、何も検査に来ないのが、
日本のでたらめな役所です。
ということです。
4) これぞ、上記(3)の役所の許可などにも、半分は、
絡みますが、
「黒い、くらい、闇」
汚職、
賄賂、
口利き
いじめ、
接待
優先
談合
村八分
などなど、
が、絡むことです。
A) 東京都の現問題
汚染地の東京ガス、跡地を、断られて
売りたくなくても、
しかも、世間の5~10倍の価格で
買収した事件
B) オリンピック誘致に絡む、
国際機関とそのお偉方たちへの「何か」
――怖いので、書きません。
C) オリンピック建設に絡む仲買人や、
ゼネコンなどに絡む、「闇の世界と取引」
だけを見ても、お分かりのように、
大予算で、しかも、原発となると
あらゆる「周辺の連中」が、絡みます。
5) 地域住民と、環境保護団体に絡む、
超・ややこしい、難しい難題
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こんな商売にはいいることが、やるのが、いけないのです。
東芝は、「ど素人すぎます」
日本が世界に誇ってきた財閥・大会社も
100年近くたちますと
サラリーマン社長や
サラリーマン経営者
たちが、
世間を知らず、
外国を知らず、
国際問題を知らず、
日本の音質で育ったビジネス感覚で
世界に挑戦
しかも、
数十倍大変な
原発で、チャレンジ!
難しいほどにも、『難度が、ウルトラQ』です。
ど素人で
島国日本育ち・温室育ちの
サラリーマン経営者さんたち
世界は、広いのです。
「ガラパゴス日本」の落ち度が、
典型的に表れてきているのが、
今回の東芝の問題です。
シルクロードの時代より、
外国の仲買人や
中央アジアの商人や、
中東の商人たちは
日本人の3倍から、5倍も、
したたかなのです。
「勝てるわけありません」
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東芝が米原子力発電事業で7000億円規模の損失を計上する可能性が高まった。何が要因となったのか。関連資料を探ると、建設プロジェクトのコスト超過分を東芝側が負担する「固定価格オプション」というキーワードが浮かび上がる。また足元では工事の遅延リスクが顕在化しておりコストは上昇傾向にある。固定価格オプション、コスト増という二重苦で東芝側の負担が膨張していく構図が鮮明化している。
東芝は米原発事業子会社のウエスチングハウス(WH)を通じ、米国で二つの原発プロジェクトを進める。米スキャナ電力のVCサマー発電所(サウスカロライナ州)の2、3号機、米サザン電力のボーグル発電所(ジョージア州)の3、4号機の建設だ。
2016年末、両プロジェクトにおいて、米CB&Iストーン・アンド・ウェブスター(S&W)買収を巡る2000億円超の減損や建設コスト増により、7000億円規模の巨額損失が生じるリスクが明らかになった。
<東日本大震災により状況が一変、訴訟合戦に>
「固定価格オプション契約を有効にし、プロジェクトの残りのコストが固定されるよう契約を変更する」―。スキャナ電力が16年5月に公表した報道資料にはこんな記載がある。
これまでの工事費に5億500万ドル(約564億円)を上乗せする契約変更に応じるが、その後の超過コストはすべてWHが負担することになるとの内容だ。同オプションはどんな経緯で設定されたのか。
WHが両プロジェクトを受注したのは08年。それから3年後に起きた東日本大震災により状況が一変した。東京電力の福島第一原発事故により、米国でも安全規制が強化され大幅な設計変更が必要になった。
コスト増を誰が、どんな配分で負担するか。電力会社、WH、WHの協業相手で建設工事を担ってきたS&Wの間で訴訟合戦が起きた。
こうした条件で合意し、プロジェクトに発生したすべての訴訟や係争で和解した。そしてこの際、設定されたのが固定価格オプションだ。
スキャナの場合、16年5月には「固定価格オプションを選択する」と題した報道資料を公表。その中で5億500万ドルという同オプションの価格を明らかにし、同年11月には公共事業の許認可に関わる「サウスカロライナ州公共サービス委員会」の承認を経て、同オプションを行使すると発表した。
東芝は「当社から公にはしていないが、スキャナの報道資料は確認している」と固定価格オプションの存在を認める。スキャナによって再設定され、固定された建設コストの上限は約77億ドル。これを超えた分はWH・S&W側がすべて負担することとなり、東芝も巻き込む巨額損失リスクの芽が生まれた。
もう一方のサザン電力とのプロジェクトを巡っても、同社が15年10月に米国証券取引委員会に提出した資料の中で「EPC(設計・調達・工事)契約を改定し、請負業者による契約価格のさらなる上昇を制限する」との記載を確認できる。
<1日当たりのコストは、従来の3倍に!?>
固定価格オプションに伴って電力会社が再設定した建設コストの上限を超えなければWH側に追加負担は生じない。しかし状況は芳しくない。
「ジョージア州公共サービス委員会」が開いたボーグル発電所プロジェクトに関する公聴会。16年11月公開のリポートを確認すると、原子力工学の博士号を持つ専門家らがさまざまな質問に答えている。
「プロジェクトのスケジュールに対する評価は?」との質問には、「今のスケジュールのまま完工というのは非常にチャレンジング。マイルストーン(節目)達成は継続的に遅れている」と回答し、4カ月の遅れを指摘する声も紹介している。
「完工予定日に間に合わない可能性は?」との問いに対しては、「間に合わせるため、17年9月まで必要となる1日当たりのコストは、従来の3倍を超えるだろう」。工事遅延と、それに伴うコスト上昇が避けられない実態が浮かび上がる
もう一方のVCサマープロジェクトの状況も楽観視できない。スキャナ電力が16年9月に公表した四半期リポートによると、S&Wを買収した後、WHが建設工事を発注した米フルアーが、16年7―9月に毎月約150人の新人を雇用したと報告し、それに伴う訓練を実施しているとの報告がある。
米国での原発建設は30年超ぶり。業界関係者は「人材や教育関連のコストも膨らんでいる」と説明する。
同プロジェクトでの各工程の遅れも見逃せない。例えば「2号機でのクレーン設置」が、作業完了予定の16年12月から10カ月遅れるとの見通しを示している。「クレーンがボトルネックになり、遅延が各種機器の据え付けに波及するリスクがある」(ファンド関係者)と指摘する。
16年末、巨額損失リスクの発覚を受けて東芝が開いた会見。畠澤守執行役常務原子力事業部長は「今後、(建設コストが)際限なく伸びるということはない」と説明した。
<S&W買収メリットをリスクが上回る>
しかしプロジェクト現場は、VCサマーの場合で1日に約4300人の作業者が動員されるというケタ違いの大きさ。各プロジェクトの1日当たりのコストについて最低500万ドル超との指摘がある。
仮に100日の遅れが生じると5億ドル×2プロジェクト分で10億ドルの追加となる。この試算が正しければ、日々の工事遅延が東芝・WHを蝕んでいく状況だ。
S&Wを買収した理由について東芝の綱川智社長は「あの時は、リスクを上回るメリットがあったと判断した」と話した。しかし現実にはS&W買収によって電力会社から引き出した建設コスト上乗せと完工延期という二つのメリットを、固定価格を超える超過コスト発生というリスクが上回っている。
東芝・WHの損失はどこまで膨れあがるのか。

