パンや焼き菓子などを製造し、神戸や大阪、東京で菓子店やカフェなどを展開するイグレック・プリュス(神戸市中央区)が事務所を閉鎖し、事後処理を弁護士に一任したことが1日、帝国データバンク神戸支店の調べで分かった。
同支店によると、負債総額は6億7千万円。同社は神戸北野ホテル(同)の総支配人・総料理長で運営会社社長の山口浩氏が2001年に設立。百貨店などに積極出店したが、競争激化や景気低迷を受け、15年9月に全保有株式を沖縄県石垣市の不動産業IBSに譲渡した。現在、同ホテルと資本関係はない。
イグレック・プリュスの売上高は、10年6月期の約16億円から16年6月期には11億8千万円に減少。同年10月ごろから資金繰りが悪化し、再建計画を策定して取引先などに説明していたという。
神戸や大阪、東京で販売店6店やカフェ3店などを展開していたが、すでに大丸神戸店、同梅田店、JR六甲道駅の商業施設プリコ六甲道店に入る店舗は閉鎖。大丸心斎橋店とそごう神戸店の店は1月31日で閉店した。
