イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7


フランス南東部バランスに近いサンペレにある自身のセラーで、ワインのテイスティングを行う大岡弘武さん
(2016年9月26日撮影)。
(c)AFP/PHILIPPE DESMAZES



AFP】フランス在住の大岡弘武(Hirotake Ooka)さん(42)は、何事も中途半端には済ませられないたちだ。
 かつて化学が専門だったという大岡さんがフランスへやって来たのは約20年前。以来大岡さんが追い求めてきたのは、可能な限り最高の、そして最も自然にこだわったフランスワインを造るということだ。
 しかも、楽をしようなどという気は一切ない。大岡さんの小さなブドウ畑は、アルデシュ(Ardeche)の山地からローヌ(Rhone)渓谷に至る地域に位置するコルナス(Cornas)に近い丘陵地にある。めまいがするというほどではないにしろ、かなりの急勾配だ。
 そのためブドウは全て手作業で収穫しなければならないばかりか、1房ずつ地面に膝を突いて摘み取らなければならないことも多く、大岡さんにも他の収穫担当者にとっても腰に重い負担がかかる。
 フランス中南部、空気の乾燥したこの土地の大半の区画は、父から息子へ代々受け継がれる。大岡さんは、まず木の生えた丘を開墾してブドウ畑をこしらえ、シラー種のブドウの木を、花こう岩質の土壌に植えるという作業から始めなければならなかった。
 ただ「大岡」という姓に生まれた以上、この「大きな岡」にたどり着いたのも運命だったのかもしれない。畑には、フランス語で「大岡」を意味する言葉を入れ「ドメーヌ・ド・ラ・グランド・コリーヌ(Domaine de LA Grande Colline)」という名前を付けた。
 可能な限りオーガニックなワイン造りを、原理主義とさえいえるほどのストイックさで追い求めてきた大岡さんはこれまで、いばらの道をたどって来た。
 自然も大岡さんに試練を与え、2013年には黒斑病で9割のブドウを失い、今年はうどん粉病で3分の2近くが駄目になった。それでも大岡さんは、自然派ワイン生産者として、フランスで最も尊敬される造り手の一人と目されるようになった。
「私の哲学は、酵母も砂糖も、亜硫酸塩(酸化防止剤)も入れないで、とにかくブドウだけでワインを造るということ。ブドウ畑でも、なるべく自然にこだわりたいんです」と大岡さん。ブドウの木の下に生える雑草も抜かず、生物多様性をできるだけ大事にしている。




伝統のブドウの足踏みも自分で
 完璧さと本物であることに静かながらもマニアックな情熱を傾ける大岡さんは、ブドウの破砕も体を張って行う。紫色のブドウの実を、はだしで踏むのだ。おけの中で溺れてしまわないよう、ハーネスを装着して作業する。
「足で踏みつぶしていると、香りや温度、発酵の速度について学ぶことが多いんです」と大岡さん。「ハーネスを使うのは、排出される二酸化炭素のせいで危険だからです。あっという間に気絶して溺れてしまいます」
 大岡さんがワインに出会ったのは、20年前に初めてフランスを訪れた際だった。「東京ではビールを飲んでいました。ワインは気取り過ぎだと思っていたので」
 そんな大岡さんに人生の転機が訪れたのは、父親のために買ったボルドーワインの瓶を開けた時だった。
 フランスに戻り、偉大なワイナリーが林立するボルドー(Bordeaux)地方でワイン造りの修行を受けた。
 しかし程なくして、ワイン至上主義の村々の単一文化の中にあっては、自分が造りたいワインは絶対にできないと悟った。
 大岡さんには、自分のブドウの木には、そばで栽培されている他の木々や野菜の生物多様性からの恩恵を反映させたいという思いがあった




本場の生産者も脱帽のこだわり
 大岡さんが自然派ワインの造り方を教わったという、その分野のパイオニアの一人であるティエリ・アルマン(Thierry Allemand)さんは、「ワインへの手の掛け方でいえば、彼はわれわれよりもずっとこだわりが強い」と感心する。
 地元の他のワイン生産者の中には、「彼の物事のやり方を理解しない」人もいると、アルマンさんは認める。
 しかし大岡さんのワインの質をとやかく言う人は皆無に等しい。アルマンさんは「とても良く仕上がっていて、さわやかで風味が口の中に長く残る」と評価する。ただ大岡さんは、コルナスではまだたった5回しか収穫していないとして、絶妙なバランスを模索し続けている。
 年間3万本生産するうち、半分は日本へ輸出される。今年はブドウの不作のため、近隣のサンペレ(Saint-Peray)やサンジョゼフ(Saint-Joseph)から、有機栽培されたブドウを買い足さなければならなかったという。
 フランスで数少ない日本人ワイン生産者として名を上げてきた大岡さんだが、その成功の陰には払ってきた犠牲もある。妻と3人の子どもは、日本へ引っ越そうとしているところだ。
 しばらくは両国を行ったり来たりする生活が続くことになるが、いつの日か日本で自分の王国を築きたいと、大岡さんは夢見ている。



LE CANON Rouge 2014
ラ・グランド・コリーヌ ル・カノン ルージュ 2014
   ビオロジック


 果実味溢れるナチュラルな味わい♪

 葡萄本来の果実味を引き出した、ナチュラルで心地良い味わいが特徴の赤ワイン。
 大岡さんのワインの中でもカジュアルラインになります。

 買い葡萄で造られますが、大岡さんは区画や品種ごとの量を品質次第で毎年変えるため、構成はヴィンテージによって異なっています。


 やや紫がかった赤みの強い色調で、グラスに注ぐとシュワシュワと泡立ちが見られます。

 口に含むと微発泡間と共に完熟した黒ブドウをかじったようなたっぷりの果実味と果皮を想わせるタンニンを感じます。

 しっかりとした酸はジューシーな果実味を和らげバランスを整え、舌を刺激する程度のピチピチ感はシュワっと弾けて喉を通る前にはすっとなくなり、ワインに軽快さを与えれくれます。

 ガスが無くなってくれば、ややスパイシーなタンニンが引き出され、味わいにボディが感じられるようになります。

 暖かい季節には冷やしめで飲んで頂くとフレッシュさをより楽しめます。

 この心地良い味わいの虜になる方も多いと思います。
 難しいことは考えずに、まずは気軽に飲んで頂きたいです。

 ル・カノンとはフランス語(男性言葉)で「一杯やろう!」の意味で、その名のとおり気軽に飲める軽い味わいながらも溢れるような果実味が持ち味です。


■大岡さんより■
 冬は厳しい寒さもなく、葡萄の芽吹きも早かったです。春は乾燥して暖かく、開花も順調に進みました。
 病気も全くなく、楽な年かと思ったのですが、六月下旬から一気に天候が崩れ、雨続きで気温が下がり、八月中旬まで不安定な天気が続きました。
 夏が寒かったせいで、葡萄の成熟が遅れ、結局例年通りの収穫となりました。
八月後半からいままでの悪天候をとりもどすかのように晴天が続き、一気に葡萄が熟しました。
 結果として良いヴィンテージとなりましたが、九月の好天がなければ、かなり難しい年になっていたはずです。
 一喜一憂なヴィンテージですね。
 醸造方法は例年通りですが、グルナッシュがかなり完熟していたので、このタンクの発酵がなかなか終わらず、通常三月に瓶詰めするところ、6月の瓶詰となりました。
 アルコール度数も例年より若干高めでボリュームがありますが、その分果実味も多いと思います。
 今年は食事と合わせたほうがいいかなと思います。
果実味を楽しむ場合の飲み頃はすぐですが、妖艶さを求めるならば8-10年後が飲み頃でしょうか。
 発酵を終えてからすぐに瓶詰めしているのでガスが多いです。気になる場合はカラフに移してガスを飛ばしてからお楽しみください。
     
原産国 フランス 地方 ローヌ
品種 グルナッシュ シラー
タイプ ミディアムボディ 容量 750ml
アルコール度数 12% 飲み頃温度帯 8~16℃

品 名 価格
ル・カノン ルージュ 2014 ¥2,357 (外税)






LE CANON Rouge 2015
ラ・グランド・コリーヌ ル・カノン ルージュ 2015
   ビオロジック


 果実味溢れるナチュラルな味わい♪

 葡萄本来の果実味を引き出した、ナチュラルで心地良い味わいが特徴の赤ワイン。
 大岡さんのワインの中でもカジュアルラインになります。

 買い葡萄で造られますが、大岡さんは区画や品種ごとの量を品質次第で毎年変えるため、構成はヴィンテージによって異なっています。


 やや紫がかった濃い目の鮮やかな赤色で、グラスに注ぐと内側に付く気泡が見られます。

 完熟した黒系果実の芳醇な香りで、グラスに注ぐだけでも吸い込まれそうなほど豊かに薫ります。
 舌先に僅かに当たるピリピリとしたガスがフレッシュさを感じさせながら、軽い口当たりに感じさせ、たっぷりとした果実味に酸が寄り添うように程良く感じられます。

 アタックでは葡萄をギュッと搾ったような果実感を楽しみながら、飲み込む頃には舌に僅かに残る葡萄の皮をかじったようなタンニンと鼻腔に抜けるスパイシーさが、溌剌感だけでなく落ち着いた印象も与えてくれます。

 2015年は暑い年でしたのでボリューム感が出やすいかと思っていましたが、収穫時期を早めた事でバランスのとれた味わいとなっています。

 とてもジューシーで親しみやすく、スムーズな飲み心地で大人のグレープジュースと言ったような仕上がりです。
 今も充分に楽しんで頂けますが、今後の熟成も期待が持てる味わいです。

 暖かい季節には冷やしめで飲んで頂くとフレッシュさをより楽しめます。

 この心地良い味わいの虜になる方も多いと思います。
 難しいことは考えずに、まずは気軽に飲んで頂きたいです。

 ル・カノンとはフランス語(男性言葉)で「一杯やろう!」の意味で、その名のとおり気軽に飲める軽い味わいながらも溢れるような果実味が持ち味です。


■大岡さんより■
 暖冬で早い芽吹きとなりました。
 6月までは割と雨も多く、不安定な天候でしたが、7月から収穫まで晴天が
続き、乾燥した暑い年になりました。
 葡萄は健全な状態で成熟し、選果の必要も全くない楽な年でした。
 私のところでは過熟にならないように、酸があるうちに早めに収穫するように心がけています。

 通年とは違い、グルナッシュから先に摘みました。
 グルナッシュは熟成してから糖度が一気に上がりやすく過熟になりやすいからです。
 そのおかげで熟したワインながら酸がきっちり残っていて、飽きない飲み心地になっていると思います。
 ル・カノンらしい味わいに仕上がっています。
     
原産国 フランス 地方 ローヌ
品種 グルナッシュ50% シラー40%
メルロー5% サンソー5%
タイプ ミディアムボディ 容量 750ml
アルコール度数 12% 飲み頃温度帯 8~16℃

品 名 価格
ル・カノン ルージュ 2015 ¥2,214 (外税)




















LE CANON Rose 2015
ラ・グランド・コリーヌ ル・カノン ロゼ 2015
   ビオロジック


 果実味溢れるナチュラルな味わい♪

 葡萄本来の果実味を引き出した、ナチュラルで心地良い味わいが特徴のロゼワイン。
 大岡さんのワインの中でもカジュアルラインになります。

 自社畑と借りている畑で栽培された葡萄を使用。栽培は一部ビオディナミです。
 殺虫剤なし、化学肥料なし、化学農薬なし。
 野生酵母によって、温度コントロールをしない状況にて発酵させます。

 熟成中の澱引きは一切なく、亜硫酸も無添加。瓶詰時にも清澄・濾過を行いません。

 薄濁りのとても淡いサーモンピンクですが、仄かにグリがかったやや濃い目の白と言った印象です。
 2日目にはやや色合いに濃さが出てロゼの雰囲気が出てきます。

 グラスの内側に気泡が付きますが、赤に比べそれほど多くのガスは感じられません。

 香りは大岡さんのロゼらしいバラのような華やかな香りに、ややピンクグレープフルーツなどの柑橘系の香りが混ざります。
 スワリングさせると桃やライチなどの甘みのある香りが広がり、その香りにうっとりさせられます。

 口に含むと舌先に仄かな甘さとピリピリとくすぐるガスがあたり、すっとなくなります。

 締りのある酸は突出しないながらも無駄がなく、桃のような豊かな香りと果実味をうまく引き立てバランス良く調和した辛口の味わいで、余韻に華やかな香りが長く感じられます。

 ついついもう一杯と癖になる味わいです。


■大岡さんより■
 暖冬で早い芽吹きとなりました。
 6月までは割と雨も多く、不安定な天候でしたが、7月から収穫まで晴天が
続き、乾燥した暑い年になりました。
 葡萄は健全な状態で成熟し、選果の必要も全くない楽な年でした。
 私のところでは過熟にならないように、酸があるうちに早めに収穫するように心がけています。

 ロゼはいつも瓶詰後になぜか少しだけワインが動くんですよね。
 それが微発泡のもとなのですが、瓶詰による酸化を消して、フレッシュ感を増してくれます。 
 ル・カノン・ロゼの持つ個性がそのまま詰まっています。 
 ブラインドテイスティングでもすぐわかるでしょう。

     
原産国 フランス 地方 ローヌ
ロゼ 品種 ミュスカダンブール90%
シャスラー10% 
タイプ 辛口 容量 750ml
アルコール度数 12% 飲み頃温度帯 6℃~14℃

品 名 価格
ル・カノン ロゼ 2015 ¥2,357 (外税)





LE CANON Rose Primeue 2015
ラ・グランド・コリーヌ ル・カノン ロゼ・プリムール2015
   ビオディナミ


 フルーティーで綺麗な果実味♪

 “アンセストラル”や“メトード・リュラル”と呼ばれシャンパーニュの製法が確立される前から、 ラングドック地方のリムーで行われていた発泡性ワインの造り方で醸造された、微発泡のロゼワインです。
 標高の高いリムーでは冬の間はアルコール発酵が止まることが通常。その段階で瓶詰めされたものが、 春の訪れとともに再び発酵が始まりガスが残るという、偶然に発見された醸造法です。

 南ローヌのビオディナミの畑(エコセール)の買い葡萄を使用。

 2015年のロゼプリムールはややガス圧が強く仕上がっています。

 やや濁りのあるオレンジがかった濃いめのピンク色。
 香りには華やかさがあり爽やか。
 ストロベリーやコケモモのようなニュアンス。

 口当たりは瑞々しく、ほのかに甘みのあるジューシーな果実味。
 ほろ苦さのあるフルーティーな味わいと綺麗な酸。

 甘いというわけではないですが、甘酸っぱさのある雰囲気で、ライチのような要素も感じられます。


 ■ 大岡さんより ■
 2015年はとても天候に恵まれた年で健全で熟した葡萄が取れました。
 葡萄の皮も完全に熟していたようで例年より色素の抽出が早くロゼの色が強く出ています。
 11月20日現在の状態ですが、すでに強い泡がありますので、完全に冷やしてから抜栓することをお勧めします。
 現時点での香りは花の香り、特にバラが強いように感じます。
 それからいつものマスカットの香りが合わさります。
 口に含むとまだ若干糖分が残っているので、ふくよかなな印象を受けますが、今後糖分が減ってくると大分イメージも変わるとは思います。 
 例年よりしっかりしたロゼプリムールなので食前酒はもちろんのことながら、お食事にも合わせやすいワインだと思います。
 皆様のお口に合うと嬉しいです。


 
瓶内で発酵が続いておりますので、瓶内のガス圧が高くなっております。
 開栓前は立てた状態で、やや冷やしめの温度帯(0-5度)で保管頂き、少しずつガスを抜くように開栓ください。
     
原産国 フランス 地方 ローヌ
ロゼ 品種 ミュスカダンブール100%
タイプ 辛口 容量 750ml
アルコール度数 11.5% 飲み頃温度帯 6℃~8℃


AOC VdT

品 名 価格
ル・カノン ロゼ・プリムール 2015 ¥2,658 (外税)






(c)AFP/Sandra LAFFONT