弱腰じゃあ、ダメです。


徹底的に、厳しく全国的に、徴収するべきです。



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<JASRAC>生演奏も著作権法違反 静岡の飲食店提訴

毎日新聞 11/12(土) 10:51配信



 日本音楽著作権協会(JASRAC)静岡支部は11日、利用許諾契約を結ぶことなく、生演奏とカラオケで同協会が管理する音楽を無断利用したとして、飲食店「Music Lounge SUQSUQ(ミュージックラウンジスクスク)」(静岡市葵区)の経営者らに計480万8100円の賠償を求め、静岡地裁に提訴した。生演奏を行う事業者に対する著作権差し止め請求と損害賠償請求を求める訴訟は県内で初めて。【古川幸奈】

 訴状によると、同店は同協会と利用契約を結ばないまま2008年6月に開店し、著作権料の督促にも応じなかった。このため、同協会が14年9月に静岡地裁に侵害を差し止める仮処分の申し立てを行った。その後同店は廃業し仮処分は解除されたが、無許諾利用期間の使用料が支払われることはなかった。

 また、同店は15年に廃業と開業を繰り返し、生演奏やカラオケなどでの音楽の無断利用を続けた。協会の桂野力静岡支部長は「廃業して仮処分を解除し、経営名義などを変えて責任から逃れようとした悪質なケース。過去の分も支払って営業してほしい」と話した。同店は「協会側に支払う意思を伝えたが、その後、具体的な指示がない。突然、提訴され驚いている」としている。

 ◇営利目的なら利用料は必要

 同協会は、著作者と利用者の間に入って使用料の手続きをする著作権管理事業者の最大手。クラシックやジャズ、歌謡曲など国内外の約350万曲を管理している。CDや放送、カラオケなどの利用に伴う徴収額は2015年度で約1116億円にのぼる。

 生演奏を行う飲食店は、座席数と利用客1人当たりの平均最低単価、音楽の利用時間から計算された利用料を同協会に支払う必要がある。チケットなどが配布される営利目的の野外コンサートなども同様の措置が求められる。一方で、路上などでの弾き語りなど営利目的ではない生演奏は、著作権法で自由利用が認められている。

 著作権の保護期間は50年だが、第二次世界大戦(1939~45年)中に米英などの連合国側から発表された曲は60年になる。例えば、ベートーベンなどの名曲は使用料を払う必要はなく、自由に演奏できる。



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テレビやラジオはたくさん音楽を流しているけど、自由に使えるの?

 記者 いいえ。作詞家や作曲家などの著作(ちょさく)者に許可を得て、使用料を払います。使う側と著作者の間に入って手続きをするのが著作権管理事業者で、最大手が一般社団法人(いっぱんしゃだんほうじん)日本音楽著作権協会(JASRAC)です。

 Q 最大手って?

 A JASRACは国内外の300万曲を管理し、CDや放送、カラオケなどの徴収(ちょうしゅう)額は計1116億円(2015年度)。そのうち放送の使用料が最も多く315億円で、約3割を占めます。一方、2位のNexTone社は8万5000曲で徴収額の総額は24億円でした。

 Q 大変な差だね。

 A JASRACが唯一の著作権管理事業者で全曲を管理していた時期があるからです。01年に規制緩和(きせいかんわ)で新規参入(しんきさんにゅう)が可能になりましたが、それでもJASRACのシェアは徴収額ベースで98%、放送局の使用料もほぼ同じです。09年には公正取引(こうせいとりひき)委員会が、放送局との間の包括(ほうかつ)契約が独占(どくせん)禁止法違反(私的(してき)独占)だとして、見直しを求める排除措置(はいじょそち)命令を出しました。

 Q どんな契約だったの?

 A 放送事業収入の1・5%の使用料を支払えば、JASRACが管理する曲が使い放題になるという契約です。この場合、他事業者が管理する曲を放送局が使うと、別途(べっと)、手間や料金がかかるため、公取委はJASRACが他事業者を排除し、市場を独占しているとして、見直しを求めたのです。

 Q JASRACは従った?

 A 不服を申し立て、公取委が命令を取り消しました。そのため、後発の著作権管理会社が提訴し、舞台を法廷に移して争うことになりました。昨春、「命令を取り消す」とする公取委の判断を取り消す判決が最高裁で確定し、今年9月、JASRACも命令を受け入れました。

 Q 契約は見直されたの?

 A この間にJASRACとNexTone、NHK、日本民間放送連盟が、放送事業収入の1・5%の使用料を楽曲の使用回数や時間に応じて分配する新方式で合意し、昨年度分から適用しています。使用曲を自動でリスト化する新技術が解決を後押しした面もあります。

 Q 新規参入が増えるかな?

 A 欧米でも音楽著作権の管理事業は独占か寡占(かせん)です。今年2月に、業界2位と3位が経営統合して誕生したNexToneは、安室奈美恵(あむろなみえ)さんやEXILEら人気アーティストを抱えるエイベックス・グループの関連会社です。所属アーティストの著作権を管理すれば、放送での使用料という安定的な収入源を確保することができます。あえて参入した背景には、こうした事情もあります。(学芸部)<グラフィック・加藤早織>


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ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20161024/ddm/003/070/082000c#csidx11a9ab310d9d153959e481ecbf94db7 http://linkback.contentsfeed.com/images/onebyone.gif?action_id=11a9ab310d9d153959e481ecbf94db7
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最終更新:11/12(土) 11:5

テレビやラジオはたくさん音楽を流しているけど、自由に使えるの?

 記者 いいえ。作詞家や作曲家などの著作(ちょさく)者に許可を得て、使用料を払います。使う側と著作者の間に入って手続きをするのが著作権管理事業者で、最大手が一般社団法人(いっぱんしゃだんほうじん)日本音楽著作権協会(JASRAC)です。

 Q 最大手って?

 A JASRACは国内外の300万曲を管理し、CDや放送、カラオケなどの徴収(ちょうしゅう)額は計1116億円(2015年度)。そのうち放送の使用料が最も多く315億円で、約3割を占めます。一方、2位のNexTone社は8万5000曲で徴収額の総額は24億円でした。

 Q 大変な差だね。

 A JASRACが唯一の著作権管理事業者で全曲を管理していた時期があるからです。01年に規制緩和(きせいかんわ)で新規参入(しんきさんにゅう)が可能になりましたが、それでもJASRACのシェアは徴収額ベースで98%、放送局の使用料もほぼ同じです。09年には公正取引(こうせいとりひき)委員会が、放送局との間の包括(ほうかつ)契約が独占(どくせん)禁止法違反(私的(してき)独占)だとして、見直しを求める排除措置(はいじょそち)命令を出しました。

 Q どんな契約だったの?

 A 放送事業収入の1・5%の使用料を支払えば、JASRACが管理する曲が使い放題になるという契約です。この場合、他事業者が管理する曲を放送局が使うと、別途(べっと)、手間や料金がかかるため、公取委はJASRACが他事業者を排除し、市場を独占しているとして、見直しを求めたのです。

 Q JASRACは従った?

 A 不服を申し立て、公取委が命令を取り消しました。そのため、後発の著作権管理会社が提訴し、舞台を法廷に移して争うことになりました。昨春、「命令を取り消す」とする公取委の判断を取り消す判決が最高裁で確定し、今年9月、JASRACも命令を受け入れました。

 Q 契約は見直されたの?

 A この間にJASRACとNexTone、NHK、日本民間放送連盟が、放送事業収入の1・5%の使用料を楽曲の使用回数や時間に応じて分配する新方式で合意し、昨年度分から適用しています。使用曲を自動でリスト化する新技術が解決を後押しした面もあります。

 Q 新規参入が増えるかな?

 A 欧米でも音楽著作権の管理事業は独占か寡占(かせん)です。今年2月に、業界2位と3位が経営統合して誕生したNexToneは、安室奈美恵(あむろなみえ)さんやEXILEら人気アーティストを抱えるエイベックス・グループの関連会社です。所属アーティストの著作権を管理すれば、放送での使用料という安定的な収入源を確保することができます。あえて参入した背景には、こうした事情もあります。(学芸部)<グラフィック・加藤早織>


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