【パリAFP=時事】パリコレ開催中のフランスで29日、スーパーモデルらの所属事務所約40社を仏公正取引委員会が談合で摘発した。
モデル料を高値で維持し「市場をゆがめ、競争を阻害し、顧客に損失を与えた」と認定、総額240万ユーロ(約2億7000万円)の課徴金を命じた。
女優でもあるクラウディア・シファーさんの事務所に対する課徴金は60万ユーロ(約6800万円)。ジジ・ハディッドさん、ケイト・モスさん、カーリー・クロスさんと名だたるモデルの事務所が軒並み摘発された。
さらに、モデル事務所組合(SYNAM)が写真撮影、宣伝、ショーに至るまで、あらゆる価格を支配し「問答無用で」関係者に事実上強制してきたと公取は指摘した。「モデルへの報酬に組合の取り分を上乗せして利益をむさぼる」やり口を批判、SYNAMにも5万ユーロ(約560万円)を科した。パリは現在、ファッションウィーク(27日~10月5日)の真っ最中。