ベネッセ社長、わずか3カ月で交代 理由は「経営体制の強化が急務」








ベネッセホールディングスは9日、福原賢一社長(65)が10月1日付で退任し、後任に安達保社外取締役(62)を昇格させる人事を発表した。福原氏は原田泳幸氏の後を継いで6月下旬に社長に就任。わずか3カ月余りで再びトップが交代する。

 福原氏は東京都内で記者会見し、トップを降りる理由について「経営体制の強化が急務と考えた」と説明した。同社は通信教育講座の顧客情報流出事件が影響し、業績不振が続いている。福原氏はベネッセが厳しい経営環境にあることを強調し、社長交代は「回復基調に乗せるために何がベストかを考慮した結果だ」と述べた。

 社長に昇格する安達氏は収益が悪化している主力の通信教育講座「進研ゼミ」について「紙とデジタルの融合を進めながら立て直す」と話した。
 安達氏は米国に本拠を置く投資ファンド、カーライルの日本法人で代表を務めた経験がある。

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社長交代会見で握手するベネッセホールディングスの福原賢一社長(左)と新社長に就任する安達保取締役=9日午後、東京都千代田区(松本健吾撮影