ベルリン・フィルと7年ぶり協演=小澤征爾さん指揮に喝采
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016040900100&g=soc

(2016/04/09-08:15)
【ベルリン時事】指揮者の小澤征爾さん(80)が8日夜、ベルリンで、世界最高峰のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と約7年ぶりに協演した。小澤さんは全身を躍動させた指揮で、オーケストラや合唱の熱演を引き出し、総立ちとなった聴衆から喝采を受けた。
小澤さんはベートーベン作曲のエグモント序曲と合唱幻想曲を指揮。エグモント序曲では時に鬼気迫る表情を見せながら、導入部の重厚で悲壮感に満ちた響きやクライマックスの輝かしさを巨匠ならではの統率力で印象的に紡ぎ出した。
演奏を聴いたズフェン・ビルマンさん(44)は「小澤さんのエネルギーが想像以上で、圧倒された。忘れられない思い出になりそうだ」と語った。
ベルリン・フィルは7日、小澤さんとの長年にわたる協演に謝意を示し、名誉団員の称号を授与した。小澤さんは「友好関係は50年になる。すごく感動している」と述べていた。
(2016/04/09-08:15)