人生での「安定、高所得、成功」など
成功に越したことはありませんが、「結果」を、問うって
いるわけではありません。
才能もあり、努力も、人の3倍、5倍しても、結果は、
「こうでした」
「これこれしかじかでした」
というのは、せれはそれで、良いのです。
といいますのも、人生は、才能と、選択と努力だけでは、
成功に至らないからです。
一番重要な、「神からの、天からの、運」だからです。
「運がなかったら」90%、
厳しいです。)
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「売れないバンドマンはちょっと……」 ”娘の彼氏”に父が求めるもの
成人した娘とその父が、(娘が)思春期だったころを回想しつつ本音で語り合う連載「育児の答え合わせ」。脳内で考えてはいたけどいえなかったあんなこと、つい口を滑らせて誤解された余計なひとこと、恥ずかしくていえなかった言葉を、少し照れながらも赤裸々に語り尽くします。
【画像】笑顔でお互いけん制し合う(?)鈴木親子
比較的会話の多いご家庭でも、娘が父にあけっぴろげに恋愛相談はしない(ですよね?)。いわんや、会話の途絶えた父娘間であれば彼氏(&結婚)問題は究極のアンタッチャブル・テーマでしょう。
中山も娘親なので父側の気持は痛いほど分かるのですが、全ての父親は口には出さずとも、ものすごく気にしています。交際相手がいてもいなくてもモヤモヤは晴れません。モデレーターの私さえ、めちゃくちゃ緊張しつつこの話題に飛び込みました……。
<父(60歳)>
宇都宮在住で都内に勤務する実直な公務員。勤続42年で3週間後に定年退職を迎える。娘とは高校生のころからほぼ会話がない。
<娘(25歳)>
都内のIT系企業で働く社会人3年目のビジネスウーマン。高校3年時のある事件をキッカケに、父と会話が途絶えて今に至る。
●彼氏を家に呼ぶのは、父がいないときを見はからって
娘 私にしてほしくなかったことってある?
父 大学1年生のときに、彼氏を家に連れてきたよね。
娘 連れていったね。実家から片道2時間かけて通学してても、彼氏はできてしまうんだなー(笑)。
父 なんで連れてきたんだっけ?
娘 休日にまで都内に遊びに行くのは大変だったし、栃木に来てみたいっていわれたから。一緒に食事をしたけど、パパはヒトコトも口を利いていなかったね。
父 別に話すこともないしな……。
娘 でも、ママがあとで教えてくれたよ。「良い子じゃないか」ってパパが話していたってこと。
父 だったっけ? あいさつだけは交わしたかな。話は一切していない。あれが最初で最後だったな。
娘 そうだね(笑)。大学1年生の付き合いなんて、そんなもんだよ。じゃあ親に隠してこそこそ付き合ってるのと、家に堂々と連れてくるのと、どっちがいい?
父 どっちもどっちだね。
娘 隠そうと思えば隠せたけど、そうしてほしかった?
父 (質問には答えず)今の彼氏は、家に連れてこないよな。今の彼氏と何年付き合ってるかは知らないが、一度も会ったことはないぞ。
娘 会っていないのはパパだけだよ。ママもおばあちゃんも、おじいちゃんも会ってるのに。
――なぜ? 意図的に会わせないようにしているとか?
娘 父は消防署勤務なのでシフトが不規則で。休日にも出勤することがあるんです。……まあ、だからあえて父がいない土日を狙って彼氏を呼んだというわけですが……。
父 「今日はパパがいないから、遊びにおいでよ」ってことか(笑)。
●人間性が第一だけど、さすがに売れないバンドマンはちょっと……
――今の彼氏さんは置いておいて、どんな男性を娘さんに選んでほしいですか?
父 堅実に働いている人だったら、いいんじゃないですか。
娘 堅実? 正社員であればいいってこと?
父 いや、道に外れてない人であってほしいという……。
娘 道ってなに? 法律に反した仕事をしていないかどうかってこと?
父 そうじゃなくて。
娘 じゃあ、個人事業主はどう?
父 なんともいえない。あまり歓迎はしないかな。ベタだけど、安定したしっかりした仕事をしている人がいいな。
娘 役者の卵とか、売れないバンドマンとか、小説家志望とか、夢を追いかけながらバイト生活している男性はどうなの。
父 やっぱりちょっと、どうかなーという気はする。もろ手を上げて歓迎とはいえないなあ。もちろん、人間性が一番大事なのはそうなんだが。だから、実際に会ってみないとどんな人は判断できないな。ちゃんとした人と一緒になってほしい……それが親としては望み。
――これまで、娘さんの人生の決断は事後報告がほとんどだったそうですが、まさか結婚も事後報告のつもりとか?
娘 いや、さすがにそれはないですね。双方の親にも報告するし、ちゃんと紹介する。
父 母さんは、●●●(弟さん)とは一緒に暮らしたくないと思っているらしい。嫁と姑の関係で気を遣うのが嫌だからだそうだ。息子の嫁とは、たまに顔を合わせてお互いにいい顔をしているくらいの付き合いがちょうどいいんだろう。
娘 あたしとはどうなんだろう。
父 母さんとしては、お前はこの家に住んでも大丈夫のようだぞ(笑)。
娘 パパはどうなの?
父 まあ……父さんとしてはお前に帰ってきてほしいけどな……。(小声)
娘 やっぱりね。孫とかできたらお世話したいでしょ?
父 ……まあ、そうだな。
娘 いとこの子どもたちが家に来ると、楽しそうに遊んであげているじゃない。
父 あれはたまに来るから、だよ。
●今回の答え合わせ
Q:娘の彼氏に求める条件は?
堅実で、娘を幸せにしてくれる人。
Q:子は「親が彼氏に求める条件」にどこまで応えるべきだと思いますか?
参考程度には聞くけど。必ずしも結婚するわけじゃないし、応えなくてもいいと思っている。
娘の恋愛話という繊細なテーマはまだまだ続きます。今回の「彼氏」に続いて、次回のテーマは「結婚」。喜ばしくもどこか切ない気持ちになる、娘の本当の巣立ちについて語ります。