ネット人気で突然の全国区 岐阜県関市“モネの池”






紫や赤に色付くスイレンをぬってニシキゴイが泳ぐ。池の底に堆積した白砂の濃淡は淡いタッチの絵画のよう。通称“モネの池”。岐阜県関市の根道神社にある名もない池が、フランスの印象派画家、クロード・モネ(1840-1926)の「睡蓮(すいれん)」に似ていると、人気を集めている。

 連日、観光客が訪れる観光名所の誕生は数カ月前のこと。昨年6月頃、インターネット上で「モネにそっくり」と話題になり、情報が一気に拡散。秋にテレビで取り上げられると、観光客が激増した。
 根道神社は無人で小規模の氏神様。境内の全長40メートルほどの名もない池は、地域でもあまり知られていなかった。「こんなに話題になるとは…」。神社の隣で花卉(かき)生産直売店を営む小林佐富朗さん(43)は驚きを隠せない。

 小林さんは地元自治会と協力して池の手入れを続けてきた。平成11年、小林さんが隣接地で開業する際「きれいな池に何もないのは寂しい」と、地域の人とスイレンやコウホネを植えてコイを放したのが始まりだった。湧き水の温度は常時14度。冬場も温かいため秋に色付いたスイレンの紅葉は今も見頃だ。「日差しや水量で池の色も変わる。四季折々の姿を楽しんでほしい」と小林さんは話す。

 多い日には1日3千人が訪れており、関市では昨年「名もなき池(通称・モネの池)」と書いたガイドマップを1万部発行。「新たな観光スポットとして売り出したい」(市観光交流課)と意気込む。
 神社がある板取白谷地区の青山和樹自治会長(60)は「経済効果が出始めた。大事にしてきた神社が町の活性化につながればありがたい」と期待を寄せている。

Photo ; Google Images

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(写真報道局 古厩正樹)