ペイパルの創業者たちの

ピーター・ティール、

マックス・レフチン、

イーロン・マスク、

ケン・ハウリー、

ルーク・ノセック


は、おかげさまで、

シリコン・ヴァレーで、良く、お会いしました。


過去も現在も、


その他の、業界の創業者や、

億万長者たちのタイプとは違い、


彼らは、研究者肌で、


おとなしく、

落ち着いているし、

派手に目立つようなタイプではなく、


会話も声も、非常に小さく

声を張り上げたり、

情熱的に、トーンが、上がったり

物事をくどくどと質問したり、説明したり

などなどという、人達ではありません。


今でこそ、彼らの中で一番メディアで話題の


イーロン・マスクさんも、


当時は、もっと、目立たない感じの、

一見、静かな理工系タイプの


若者、という感じでした。


中でも、一番のヘッドの


この記事の主人公の


ピーターは、

シリコン・ヴァレーで、まれにみる


『スマート≪頭脳明晰≫」

な人でした。

彼のほかに、私は、ピーターのようなタイプの人を


シリコン・ヴァレーで、もう一人、存じ上げておりますが、


私の人生で、

「ああ!、こういう人が、本当に、頭脳明晰なんだ!」


と、感無量になったことを思い出します。







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反逆の起業家、ピーター・ティールの投資哲学

Forbes JAPAN 6月6日(月)15時0分配信



宇宙開発や延命技術など、ピーター・ティールは、SF的な事業に投資してきた。だが、彼の逆張り投資は単に世界の常識に抗うだけのものなのか?ドットコム・バブルの生還者の過去を紐解けば、その投資哲学が見えてくる。



90年代後半のある夏の夜、学生起業家のマックス・レフチンは、スタンフォード大学の講義にふらっと立ち寄った。講義のテーマは、「政府権力の集中が招く危険」。講師の名をピーター・ティールといった。

チェルノブイリ原発事故のなかで旧ソ連を脱出した過去を持ち、全体主義を憎むレフチンはティールに好感を覚えた。意気投合した二人は、すぐにビジネスについても話し合う仲に。ティールは、レフチンの「暗号化技術会社」案に興味を示し、起業を勧めた。そして、手元から20万ドル出資することを約束。自ら、CEOを務めることも提案した。-こうして生まれたのがフィールドリンク社、のちに、簡易決済サービス「ペイパル」となる会社だ。

じつはこの話に、SNS「フェイスブック」や宇宙開発企業「スペースX」への初期投資で知られる、逆張りの投資家ピーター・ティールを読み解くカギがある。

それは、彼の哲学だ。彼は自著『ゼロ・トゥ・ワン』(邦訳:NHK出版刊)で、起業は「ゼロから1を生み出す垂直的進歩であるべき」と説いている。つまり、一台のタイプライターを量産する水平的な進歩よりも、それをワープロへと進化させる垂直的進歩のほうが社会の発展につながるからである。それに、すでにあるものをコピーする場合は競争が生まれる。競合がいなければ、市場の独占も可能だ。

ペイパルもこうした哲学に裏打ちされている。個人間の決済は当時、ほとんどなかった。しかも、潜在的利用者の独占が期待でき、スケールしやすい。

ティールは市場を独占する上で「計画」と「目標」の重要性をあげている。実際、同社は早い段階で暗号化技術を使ったデジタル通貨の可能性に着目し、業界の制覇を目標に掲げた。ある社員のPCモニター上には、「世界征服指数」と書かれた登録者数カウンタが置かれていたほどだ。

こうしたティールの哲学があったからこそ、ペイパルは2000年代初頭のドットコム・バブルを生き残れたのだろう


「リバタリアン」としての顔

もちろん、こうしたビジネス上の哲学は、ペイパルの起業やフェイスブックへの投資といった経験を通じて磨かれたのかもしれない。だが、これを表向きのものだとすれば、その根幹をなす裏の哲学ともいうべきものがある。

リバタリアン(自由主義者)であるティールは、個人的な自由と経済的な自由の双方を重視している。そして、投資先には不老不死を研究する「メトセラ財団」や海上国家「シーステディング研究所」なども。スペースXをはじめ、途方もないスケールの事業への投資が目立つために、彼は少なからず山師のように思われている。

しかし、ペイパルやフェイスブックも、前者は金融システムの自由化、後者はメディアの自由化といった面がある。同じく投資先のデータ分析企業「パランティア・テクノロジーズ」は権力から個人情報を守るために、個人情報を使わずに済むデータ分析ツールを開発している。これもデータマイニングという商機に飛びついたのではなく、個人情報という権利意識の観点から創られた会社だ。不老不死も現代の医療システム、海上国家も既存の国家体制からの独立である。ティールは自分の思想に基づく、自由な世界をつくりたいと考えているのだ。

こうしたティールの影響は確実に、シリコンバレーに広がっている。ネットスケープの共同創業者で投資家マーク・アンドリーセンも「哲学や歴史観が加わったことにより、技術の観点だけでなされていたベンチャー投資や起業の次元が上がった」と認める。

その薫陶を受けたペイパル社員が次々と起業しているのも偶然ではない。「ペイパルでの成功体験が、ドットコム・バブルの失敗で再起できない起業家との差」と、元ペイパルの副社長で、レビューサイト「イェルプ」を創業したジェレミー・ストッペルマンCEOは話す。

「シリコンバレーのバブル直後は誰もが自信を失くしていた。『インターネットはもうおしまいだ』とか言ってね。でも、ペイパルだけが違った。厳しい時期でも経営は順調で、何よりも一つの目標を達成した訳だし、次のテクノロジーについて考えてみようか、別の業界で新しいことができないか、と考える文化が社内にあった」

ドットコム・バブルでは、多くの企業が「インターネット」という時代のトレンドに流されたために消えていった。実際は、自身の信念に基づき、時代のテクノロジーを活かすことが「次に来るもの(ネクスト・ビッグ・シング)」になるのだ。

逆張りの投資家自身、こう言っている。

「何よりの逆張りは大勢の意見に反対するのではなく、自分の頭で考えることだ」と。



ピーター・ティールのポートフォリオ

ピーター・ティールが投資した「自由のポートフォリオ」

■ペイパル / 簡易決済サービス
創業年:1998年
創業者:ピーター・ティール、マックス・レフチン、イーロン・マスク、ケン・ハウリー、ルーク・ノセック
全世界で1億5,000万人以上が利用するインターネット決済サービス。メールとクレジットカードだけで支払いが済ませられる手軽さがウリ。2000年代初頭、オークションサイト「eBay」のユーザーが支払い手段として利用したことで急成長した。その後、eBayの傘下に入ったが、現在は独立。多くの起業家を輩出している。

■フェイスブック / SNS
創業年:2003年
創業者:マーク・ザッカーバーグ、ダスティン・モスコヴィッツ、クリス・ヒューズ、エドゥアルド・サヴェリン
全世界で10億人以上のユーザーを抱える2003年創業のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)。近年は、写真共有アプリ「インスタグラム」やチャットアプリ「ワッツアップ」、VR端末開発企業「オキュラスVR」を傘下に収めるなど、多角化を進めている。ティールは、06年にエンゼル投資家として出資している。

■パランティア / データ分析企業
創業年:2004年
創業者:アレックス・カープ、ピーター・ティール、ジョー・ロンズデール、スティーブン・コーエン
データ解析に特化したソフトウェア開発企業。主なサービスに、米国防総省や中央情報局(CIA)など政府機関向けの「パランティア・ゴッサム」と、金融・医療業界向けの「パランティア・メトロポリス」の2つがある。ティールは、同社の最大株主。カープCEOは、「企業の性格から、新規株式公開(IPO)は難しい」と語っている。

■ストライプ / オンライン決済システム
創業年:2010年
創業者:パトリック・コリソン、ジョン・コリソン
兄のパトリックと弟のジョンで共同創業したオンライン決済サービス。ウェブやアプリに簡単に組み込める共通の決済プラットフォームを提供している。フェイスブックやツイッター、ピンタレストの「購入ボタン」にも設置されている。ティールのほか、レフチンやマスクなどペイパル・マフィアが出資している点も興味深い。

Forbes JAPAN 編集部


http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160606-00012387-forbes-bus_all&p=3


最終更新:6月6日(月)15時0分
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