いまさら討議すること自体、
世界経済3位の先進国として、
本当にお恥ずかしいです。
外国に、今さえら、
こんなベーシックな基本的なことで
討議している、
まとまっていない、
統一がない、
なんて、
冗談でも、
外国、そのほかの、先進国の人たちに
知ってほしくない話題です。
こんな問題、
3~5日間、
下のようなネイティヴ外国人を有料で雇って、
一部屋に、缶詰にして、
一件、1~5分で、
討論、決議できる問題です。
全国にわからない、とか
分裂している名前を、
一挙に、討論・決議するべきです。
1) ヘボン式を唱える前に、「ヘボン式」自体が、日本の英語上達を阻害した、一つの原因なわけですから、
いまさら、ここで、ヘボン式に、照らし合わすこと自体が、おかしいわけです。
2) この問題は、単純です。英語圏の人々8人くらい、
そのほか、スペイン語圏、フランス語圏、ドイツ語圏、
北欧の人々など、トータル20人以上のネイティヴの人々を、
一斉に一つの部屋に招待し、
(もちろん無料ではありません)
一つ一つの事例を、
一番誤解が少なく
あらゆる世界の人々が、読みやすく、
オリジナルに近い発音の、スペールになるか、
討論すれば、一発で解決します。
それらが決まったら、
駅も、
町も、
公文書も、
すべて、統一すればよいのです。
個個に、狭い社会、グループで
討論しているから、らちが明かないのです。
こういうところでも、一事が万事で、
日本人の利口でない、
狭い社会の寄り合い、
悲しい心情が、
露呈してしまいます。
もし利口で頭脳明晰なら、
こんな討論、一発で、終わります。
レヴェルが、あまりにも低すぎる、討論です。
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まずは問題を整理しておこう。現在、街で見かけるローマ字の大半は「ヘボン式」を採用している。「し」は「shi」、「ち」は「chi」と表す。
しかしヘボン式の中にもいくつかのタイプがある。特に違いが出るのが「ん」の表記方法だ。「ん」は通常「n」で表すが、一部のヘボン式では「ん」の後にm・b・pが続く場合、「n」が「m」に変化するのだ。
書くと複雑に思えるが、至って単純なルールだ。例えば「しんぶん」は「shimbun」、「さんま」は「samma」、「あんぱん」は「ampan」となる。
言葉の発音に詳しい大東文化大学文学部の山口謡司准教授は「CommandやCompanyのように、後ろがm・b・pの場合はnではなくmで表記するのが英語圏のルール」と解説する。「欧米の人々は、m・b・pの前にnがくるとうまく読めないんです」という。
さらには発音上の特徴も指摘する。
「『にほんばし』『かんだ』と声に出してみると、同じ『ん』でも発音の仕方が違うことに気がつきます。『にほんばし』の『ん』は唇を閉じた状態で発音していますが、『かんだ』は唇を離したまま。これを区別するために、mとnを使い分けているのです」
つまり欧米の人々にとっては、「Nihombashi」の方が読みやすいらしい。だったら街の表記もmが増えているのか……と思っていたら、そうでもなかった。
交差点名の表記は、以前の記事「日本橋、謎を呼ぶ『MN』問題 『Niho”m”』か『Niho”n”』か」(11年11月18日公開)を書いた4年半前と変わらず「Nihonbashi」だった。住所を表示する青い板、「街区表示板」の文字も同じだ。
一方、JR東日本や地下鉄の駅名はすべて「Nihombashi」のまま。日本橋三越本店や日本橋タカシマヤも以前と同じだった。
新しくできたビルは対応が分かれた。東京建物日本橋ビルは「Nihonbashi」、東京日本橋タワーは「Nihombashi」だった。どちらも15年に竣工したオフィスビルだ。
nからm、あるいはmからnに変えたケースはないのか。目をこらして探してみたら、1つだけあった。地下鉄の地上出口などにある地図の看板だ。
4年前に撮影した画像をみると、交差点名を除くすべての表記が「Nihombashi」となっていた。それが今はすべて「Nihonbashi」に塗り替わっていたのだ
なぜ表記を変えたのか。看板を作成した東京都の担当者に事情を聞いた。
「東京都では15年に『国内外旅行者のためのわかりやすい案内サイン標準化指針』をまとめました。その指針に基づき、15年に看板の表記を変えました」
指針にはこうある。
「はねる音『ン』はnで表す。なお、m、b、pの前ではmを用いることができる」
基準に従うとmでもよさそうだが、原則はnということのようだ。日本橋のある中央区にも確認したところ、「現在はmで表記しているが、今後看板を更新する際には都の基準に従ってnが基本になる」とのことだった。
都だけではない。国土地理院でも3月に「地名等の英語表記規定」を策定し、「ん」はすべてnで表記すると明示した。ベースになっているのは1954年(昭和29年)の内閣告示「ローマ字のつづり方」だという。文部科学省のホームページで確認すると、告示では「はねる音『ン』はすべてnと書く」とある。どうやら「n」派の根拠はここにあるようだ。
とはいえ民間企業を中心に、「ん」をmで表すことは多い。自治体の中でも栃木県のように独自ルールを策定しているケースもある。
栃木県が発行している「外国人も分かりやすい表記の手引き」では、「ん」の表記についてこう記す。
「はねる音『ん』はnで表します。ただし、m、b、pの前ではmを用います」
手引きをまとめたのは02年。作成にあたっては在住外国人や国際交流団体、学識経験者などの意見を参考にしたという。やはりmの方が読みやすいということか……。
こうしてみると、「結局どっちでもいいのでは」という意見もありそうだ。ただ、表記が混在することで思わぬ事態が発生することがある。
「なぜ表記が2つあるのか」。群馬県庁には数年前まで、企業や学生から問い合わせの電話が相次いだ。相手は海外進出を狙う県内の企業や、留学を検討する学生たち。海外の行政機関や学校から表記の混在について説明を求められ、「異なる2つの表記のどちらも有効」と書いた証明書を発行するようになった。
2つの表記とは「Gunma」と「Gumma」。県では「n」を使っているが、パスポートが「m」を採用しており、違いを指摘されたのだ。
何度も対応を求められた県は10年、ホームページ上に英文の説明文書を掲載した。そこにはこんな説明が載っていた(日本語訳)。
「群馬県庁では、県名の表記としては”Gunma”という訓令式のローマ字表記を使用しています。これは、1954年内閣告示第1号によるつづり方で、国際標準化機構(ISO)が1989年に承認したISO3602にも準拠するつづり方です。一方、外務省では明治時代以来の慣例として、都道府県のローマ字表記についてヘボン式を採用しているため、パスポートのローマ字表記は”Gumma”となっています。つまり、パスポート表記の”GUMMA”と、その他書類の”GUNMA”は同じ地名を表記していることに間違いはなく、有効に扱われなければならないものです」
文書には担当者の手書き署名も入っている。nかmかは、関係者にとって大きな問題だったのだ。
ちなみに歴史をさかのぼると、群馬県は「Gumma」と表記していた時代があった。国際戦略課の担当者によると、「時期は正確に分かりませんが、mからnに一度変更しました」という。内閣告示に従ったというのが第一の理由だが、「Gummaという単語は英語で梅毒のゴム腫という意味があることも考慮したようです」とのことだった。
ローマ字の歴史は、書式乱立の歴史でもある。大きく分類すると、英語圏の人が読みやすいヘボン式と、日本語の五十音に対応した訓令式の2つの流れがある。小学校の教科書では今も訓令式で、「し」は「si」、「ち」は「ti」と教えている。
「ん」の表記、そして訓令式とヘボン式。ローマ字表記はまだまだ解決すべき問題が山積している。
(生活情報部 河尻定)