男は何があっても上機嫌でいること





仕事もデキるし、容姿もいい、昔からモテてきたけど、結婚の川をなかなか飛び越えることのできない百鳥ユウカさん(34)。今回は、男女間のワガママの許容度について、激を飛ばします。男のどんなところが我慢できないか、ユウカさんは今まで付き合ってきた男全員が冒してきた間違いについて分析します。「ワイングラスのむこう側」林伸次さんとの対談とあわせてお楽しみください。

隆二と別れてから一カ月の月日が流れていた。別れを告げてから一度だけ、「もう一度やり直せないか?」というメールがあったが、「その可能性は1ミクロンもない」と告げてから、隆二が連絡をしてくることはなかった。

「1ミクロンもない」と言い切る私を読者諸兄は薄情な女だと思うだろうか? ……きっと思うだろう。

私だって思う。でも、可能性がないのに思わせぶりな言動はできない、というのが私の決論だ。誠意ともいえる。

これでも付き合っているときは誰もが私を「いい彼女」だと言う。私は相手の真意を懸命に見抜き先回りをするのが得意だった。ゆえに、付き合ってから彼氏が私に向ける愛情は例外なく増幅した。自慢じゃないが付き合ってから振られたことはただの一度もない。口幅ったいがそりゃあそうだろうと思う。
私は好きな男のためにはいつだって一生懸命なのだ。掃除洗濯家事全般はもちろんやる。(自分の部屋に触れてほしくない男もいるだろうが、そういう男とは付き合ったことがない)手料理だって喜んでするし、健気に彼の帰りを待っていたりする。

でも男は違った。どんな男も、付き合う前の必死さは明らかになくなっていく。隆二だって付き合う前は「俺はユウカちゃんのこと毎日迎えに行きたい」と胸を張ってアピールしていた。それは、私が帰りが遅くなったときに迎えに来てくれる男の人がいい、と話したからだ。別に強要した覚えはない。隆二は自ら立候補したのだ。なのに、付き合ってみたら迎えには来てくれるものの、明らかに不機嫌なときもある。この変化は一体なんなのだろうか? ふざけてるとしか言いようがない。それなら来てくれなくていl

いとハッキリ思う。



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