中国、南沙諸島の人工島で試験飛行 アメリカも懸念

テレビ朝日系(ANN) 1月3日(日)11時53分配信
 中国が南シナ海にある南沙諸島の人工島に建設した飛行場で試験飛行を行いました。これに対して、ベトナムは抗議する声明を出し、アメリカも懸念を示しています。

 国営ベトナム通信によりますと、試験飛行は、南沙諸島のファイアリー・クロス礁を埋め立てて造られた飛行場で行われました。ベトナム外務省の報道官は、「ベトナムの主権に対する深刻な侵害だ」と抗議し、すぐにやめるよう求める声明を出しました。これに対して、中国外務省は、ファイアリー・クロス礁に新しい飛行場が完成し、民間機の試験飛行を行ったと認めたうえで、「ベトナムの不当な非難は受け入れられない」などと反発する声明を出しています。一方、アメリカ国務省は、中国が行った試験飛行は「緊張を悪化させる行為だ」などとして懸念を示しました。そのうえで、領有権を主張する国々に対して、南シナ海でのさらなる埋め立てや新たな施設の建設をやめるよう求めています。



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最終更新:1月3日(日)14時29分
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