100台の限定販売となるトヨタ86「GRMN」に試乗した。このクルマ、生産方法聞くだけでお腹一杯になります。
超希少のトヨタ 86GRMN (画像53枚)
まずスバルの生産ラインからホワイトボディ(何の部品も付いていない骨格)を抜き取り、トヨタの元町工場に運ぶ。そこで屋根切ってカーボンに交換。リアガラスはこのために開発した専用の薄板を入れ(熱線入り!)、樹脂製のリアクォーターをセット。
エンジンもスゴイ。専用の軽量ピストンを入れ、手作りのエキゾーストマニフォールドと専用のインテークマニフォールドを組む込む。制御ECUはGRMN用。もちろん排気系だってオリジナルだ。これで出力219馬力。
シャシダイナモで計った数字だからして標準の「86」より30馬力くらい上がっていると思われる(標準は190馬力に届かず)。
このエンジンをボディに搭載。さらに本物のレカロを低い位置にセット。手触り良い革巻きハンドルや、これまたキッチリ作り込まれたシフトノブが素晴らしい!
超希少のトヨタ 86GRMN (画像53枚)
まずスバルの生産ラインからホワイトボディ(何の部品も付いていない骨格)を抜き取り、トヨタの元町工場に運ぶ。そこで屋根切ってカーボンに交換。リアガラスはこのために開発した専用の薄板を入れ(熱線入り!)、樹脂製のリアクォーターをセット。
エンジンもスゴイ。専用の軽量ピストンを入れ、手作りのエキゾーストマニフォールドと専用のインテークマニフォールドを組む込む。制御ECUはGRMN用。もちろん排気系だってオリジナルだ。これで出力219馬力。
シャシダイナモで計った数字だからして標準の「86」より30馬力くらい上がっていると思われる(標準は190馬力に届かず)。
このエンジンをボディに搭載。さらに本物のレカロを低い位置にセット。手触り良い革巻きハンドルや、これまたキッチリ作り込まれたシフトノブが素晴らしい!
もはやトヨタの意地のような仕上がり!
ボディカラーは世界イチ美しいと評価されているトヨタのホワイトで、スバルの工場で塗られたホワイトと光沢ハッキリ違う。もはやトヨタの意地のような仕上がりです。
足回りはKYBのスペシャルダンパー(ショーワやザックスなどに押され気味なので気合い入れて作ったそうな)+アドヴィックスの専用開発品が付く。
アドヴィックスと聞いても「聞いたこと無い」と思うだろう。トヨタ傘下のブレーキメーカーで、突如スポーツモデル用のブレーキを出してきたのだった。実績無いため性能は不明ですが・・・。
ただフロントは高い剛性持つモノブロック対向6ポット。リアもモノブロック対向4ポットと、見た感じ気合い入りまくり!
どうやらアドヴィックスもアケボノ(F1ブレーキで高い評価を得た後、ポルシェなどに純正装着されている)の如く本格的なスポーツモデル用ブレーキを作り始めるということなんだろう。
足回りはKYBのスペシャルダンパー(ショーワやザックスなどに押され気味なので気合い入れて作ったそうな)+アドヴィックスの専用開発品が付く。
アドヴィックスと聞いても「聞いたこと無い」と思うだろう。トヨタ傘下のブレーキメーカーで、突如スポーツモデル用のブレーキを出してきたのだった。実績無いため性能は不明ですが・・・。
ただフロントは高い剛性持つモノブロック対向6ポット。リアもモノブロック対向4ポットと、見た感じ気合い入りまくり!
どうやらアドヴィックスもアケボノ(F1ブレーキで高い評価を得た後、ポルシェなどに純正装着されている)の如く本格的なスポーツモデル用ブレーキを作り始めるということなんだろう。
100台限定車をラインで生産!?このクルマだけの型式あります!
さらに素晴らしいのは完成度。
86のチーフエンジニアである多田さんが居たので聞いてみたら「部品は一度バラして組むと新車の信頼性を確保出来ません。キズも付きます。したがってこのクルマは新品の部品をラインで組み付けていきます。今回コストは度外視しましたので100台とさせて頂きました」。
確かにお金掛かってます。
話を聞いていて「よくこんなクルマを作ったモンだ」と呆れるばかり。ロボットで組み立てられるホワイトボディ以外、全て手作りですから。
自分で「86」買ってGRMNのように仕上げようとしたら、600万円じゃ収まらないと思う。今まで生産されてきた日本の自動車メーカー製チューニングカーの中で最も凝った作りと断言していい。
ということで試乗と行きたいところながら、今回ナンバーが付いてないこともあり、大磯ロングビーチ駐車場の特設コースのみ。ただ速度や走り方の制限は全く無かったので思い切り走ってみました。
解ったのはエンジントルクの太さとレスポンスの良さ。そしてブレーキのコントロール性といったあたり。全般的に「いいね!」
86のチーフエンジニアである多田さんが居たので聞いてみたら「部品は一度バラして組むと新車の信頼性を確保出来ません。キズも付きます。したがってこのクルマは新品の部品をラインで組み付けていきます。今回コストは度外視しましたので100台とさせて頂きました」。
確かにお金掛かってます。
話を聞いていて「よくこんなクルマを作ったモンだ」と呆れるばかり。ロボットで組み立てられるホワイトボディ以外、全て手作りですから。
自分で「86」買ってGRMNのように仕上げようとしたら、600万円じゃ収まらないと思う。今まで生産されてきた日本の自動車メーカー製チューニングカーの中で最も凝った作りと断言していい。
ということで試乗と行きたいところながら、今回ナンバーが付いてないこともあり、大磯ロングビーチ駐車場の特設コースのみ。ただ速度や走り方の制限は全く無かったので思い切り走ってみました。
解ったのはエンジントルクの太さとレスポンスの良さ。そしてブレーキのコントロール性といったあたり。全般的に「いいね!」
「良いクルマ感」がキッチリと伝わってくる!
もちろん私は素直な評論家ではない。このクルマくらい性能を持つラリー車などの競技車両に乗っているため、絶対的な動力性能やボディの剛性感、コーナリング速度についていえば全く驚かない。
しかも路面はフラットだから、荒れた路面でのサスペンションの動きだって不明(機会あったらナンバー付きの86GRMNに乗ってみたい)。
されど明確な「良いクルマ感」がキッチリと伝わってくる。こらもう長年クルマに乗っていた「勘」のようなもの。コントロールしやすいし、しなやかに動くし、乗り心地だって滑らか。
ちなみにこの86GRMNを買うには、2016年1月4日(月)~22日(金)までの間にWEBで商談申込をし、抽選にあたった人だけが商談ができるそうな。
このクルマを買えた人は幸せだと思う。600万円ならバーゲンプライスでしょう。
[Text:国沢光宏]
しかも路面はフラットだから、荒れた路面でのサスペンションの動きだって不明(機会あったらナンバー付きの86GRMNに乗ってみたい)。
されど明確な「良いクルマ感」がキッチリと伝わってくる。こらもう長年クルマに乗っていた「勘」のようなもの。コントロールしやすいし、しなやかに動くし、乗り心地だって滑らか。
ちなみにこの86GRMNを買うには、2016年1月4日(月)~22日(金)までの間にWEBで商談申込をし、抽選にあたった人だけが商談ができるそうな。
このクルマを買えた人は幸せだと思う。600万円ならバーゲンプライスでしょう。
[Text:国沢光宏]
◆◆◆86GRMN 主要諸元◆◆◆
■車両型式:GRMN86-FRSPORT
■全長×全幅×全高(mm):4,290×1,775×1,300
■ホイールベース(mm):2,570
■トレッド(mm):Fr:1,525/Rr:1,535
■車両重量(kg):1,230
■車両定員(人):2
■駆動方式:2WD(FR)
■エンジン:水平対向4気筒DOHC 直噴機構D-4S
・排気量:(cc):1,998
・最高出力(kw[PS]/rpm):161[219]/7,300
・最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):217[21.1]/5,200
■トランスミッション:6MT
■サスペンション:GRMN専用チューニング
■ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(Fr:6ポッド Rr:4ポッド 対向モノブロックキャリパー)
■タイヤ:Fr:215/40R17 83W 17×7 1/2J アルミ
Rr:235/40R17 90W 17×8 1/2J アルミ
※ボディカラーはホワイトパールクリスタルシャイン1色のみ
◆◆車両販売価格
■6,480,000円(税込)
■全長×全幅×全高(mm):4,290×1,775×1,300
■ホイールベース(mm):2,570
■トレッド(mm):Fr:1,525/Rr:1,535
■車両重量(kg):1,230
■車両定員(人):2
■駆動方式:2WD(FR)
■エンジン:水平対向4気筒DOHC 直噴機構D-4S
・排気量:(cc):1,998
・最高出力(kw[PS]/rpm):161[219]/7,300
・最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):217[21.1]/5,200
■トランスミッション:6MT
■サスペンション:GRMN専用チューニング
■ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(Fr:6ポッド Rr:4ポッド 対向モノブロックキャリパー)
■タイヤ:Fr:215/40R17 83W 17×7 1/2J アルミ
Rr:235/40R17 90W 17×8 1/2J アルミ
※ボディカラーはホワイトパールクリスタルシャイン1色のみ
◆◆車両販売価格
■6,480,000円(税込)