元石油王に殺人容疑=大統領の政敵―ロシア

時事通信 12月8日(火)18時17分配信
 【モスクワ時事】ロシアの元石油王ミハイル・ホドルコフスキー氏は7日夜、1998年の殺人事件の容疑者として当局から出頭要請を受けたと発表した。
 代理人は8日、要請に応じないと述べた上で「(政権の)茶番」と批判した。
 同氏はプーチン大統領の政敵。2003年から脱税容疑で逮捕・収監され、13年12月に恩赦で釈放後、海外で事実上の亡命生活を送っている。
 恩赦時に「政治に関わらない」と約束したが、独立系選挙監視団を組織し、統一地方選などを通じて政権の不正・腐敗を追及している。政権は大統領選の前哨戦となる下院選を16年に控え、再び強硬な態度に転じたとみられる。
 インタファクス通信は8日、捜査関係者の話として、ホドルコフスキー氏が指名手配されたと伝えた。国際手配される可能性もあるという。 
最終更新:12月8日(火)18時42分
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