仏テロ首謀者の弟、「報復」を警告 FBに書き込み

朝日新聞デジタル 12月4日(金)17時44分配信

 パリの同時多発テロ事件の首謀者で、仏治安部隊との銃撃戦で死亡したアブデルアミド・アバウド容疑者の弟(15)とみられる少年が、フェイスブック上で兄の「報復」を警告していることが分かった。複数のベルギーメディアが報じた。

 少年は2014年はじめにアバウド容疑者とシリアに渡航し、現在は過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘に参加しているとされる。フェイスブックには、迷彩服の少年が人さし指を天に向けた写真と共に「兄は殉教したが、弟は生きている。十字軍の奴隷たちよ。我々はお前たちのところに向かう」などとアラビア語で書かれている。

 少年はシリアへの渡航当時13歳で、欧米メディアは「最年少の戦闘員」と報じた。同じ中学に通っていた同学年の女子生徒は「スポーツ万能で成績も良かった。早くシリアから戻って欲しい」と話していた。

 また、AFP通信などによると、ベルギーの検察当局は3日、パリのテロに関与したとして、新たに2人を訴追したことを明らかにしたという。(ブリュッセル=吉田美智子)
朝日新聞社
最終更新:12月4日(金)17時57分
朝日新聞デジタル