人権問題「国際社会が圧力を」=ホワイトハウス前で習氏訪米に抗議

時事通信 9月26日(土)6時22分配信


 

【ワシントン時事】中国の習近平国家主席の国賓訪米に抗議する数百人規模のデモが習主席とオバマ大統領が会談中の25日、ホワイトハウス前の広場で行われた。
 中国の著名人権活動家で、今は米国で活動を行う滕彪氏は「中国の人権状況はどんどん悪化している。国際社会が一緒になって圧力をかけてほしい」と訴えた。
 習主席の訪米や共産党独裁体制に抗議する人々の要求はさまざま。ノーベル平和賞を受賞した獄中の民主派作家・劉暁波氏や、起訴された著名人権派弁護士・浦志強氏らの写真を掲げて釈放を求めたほか、チベット人のグループは「チベットに人権を」「ダライ・ラマ」「中国は出ていけ」と叫び、ウイグル人らは「ウイグルの自由」と気勢を上げた。抗議の中には、米国に滞在する盲目の人権活動家・陳光誠氏の姿もあった。
 一方、習主席に抗議するグループのそばでは、訪米を歓迎する中国人ら約200人も集結。米中の国旗を持ち、「がんばれ」と声を上げた。双方がもみ合う場面もあったが、警官が割って入り、大きな混乱はなかった。 
最終更新:9月26日(土)6時29分
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