■日系5社建設
三菱商事、千代田化工建設、双日、伊藤忠商事、日揮の5社が連合で、中央アジアのトルクメニスタンの天然ガス田で硫化水素など環境汚染物質を除去するガス前処理装置を建設することが6日、分かった。国営トルクメンガスが事業主体で、総事業費約1兆円のうち日本側は約7千億~8千億円を資金調達し、邦銀や国際協力銀行(JBIC)、日本貿易保険(NEXI)を通じて支援する。安倍晋三首相が10月下旬に予定している中央アジア5カ国歴訪の際に協力を表明することで調整している。
トルクメニスタンの天然ガス埋蔵量は24兆3千億立方メートルとされ、世界4位の産出国。なかでもガルキニシュのガス田は13兆~21兆立方メートルといわれ、ガス田では世界2位の埋蔵量になる。
ガルキニシュのガスはこれまで主に中国に輸出されてきたが、新たにインドまでを結ぶガスパイプライン(TAPI)を造り、インドやパキスタンへ輸出する計画がある。ガス輸出には開発地点で大規模なガス分離装置建設が不可欠で、トルクメニスタン側が日本政府に協力を打診していた。
また、トルクメニスタンは日本の肥料や化学などのプラント技術に信頼を寄せ、三菱重工業や三井造船など日本企業が相次ぎ受注している。政府は今回の事業を機に、同国での日本企業受注に一層の弾みをつけたい考えだ。
安倍首相は、カザフスタンやトルクメニスタンなどを歴訪する際に、国際協力機構(JICA)の円借款によるインフラ整備や、官民で技術協力や人材育成を組み合わせた産業協力も表明する方針。「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」を掲げる首相としては、「シルクロード経済ベルト構想」と「ユーラシア・イニシアチブ」をそれぞれ掲げて中央アジアとの経済協力を活発にしている中国や韓国を牽制(けんせい)する狙いもある。
三菱商事、千代田化工建設、双日、伊藤忠商事、日揮の5社が連合で、中央アジアのトルクメニスタンの天然ガス田で硫化水素など環境汚染物質を除去するガス前処理装置を建設することが6日、分かった。国営トルクメンガスが事業主体で、総事業費約1兆円のうち日本側は約7千億~8千億円を資金調達し、邦銀や国際協力銀行(JBIC)、日本貿易保険(NEXI)を通じて支援する。安倍晋三首相が10月下旬に予定している中央アジア5カ国歴訪の際に協力を表明することで調整している。
トルクメニスタンの天然ガス埋蔵量は24兆3千億立方メートルとされ、世界4位の産出国。なかでもガルキニシュのガス田は13兆~21兆立方メートルといわれ、ガス田では世界2位の埋蔵量になる。
ガルキニシュのガスはこれまで主に中国に輸出されてきたが、新たにインドまでを結ぶガスパイプライン(TAPI)を造り、インドやパキスタンへ輸出する計画がある。ガス輸出には開発地点で大規模なガス分離装置建設が不可欠で、トルクメニスタン側が日本政府に協力を打診していた。
また、トルクメニスタンは日本の肥料や化学などのプラント技術に信頼を寄せ、三菱重工業や三井造船など日本企業が相次ぎ受注している。政府は今回の事業を機に、同国での日本企業受注に一層の弾みをつけたい考えだ。
安倍首相は、カザフスタンやトルクメニスタンなどを歴訪する際に、国際協力機構(JICA)の円借款によるインフラ整備や、官民で技術協力や人材育成を組み合わせた産業協力も表明する方針。「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」を掲げる首相としては、「シルクロード経済ベルト構想」と「ユーラシア・イニシアチブ」をそれぞれ掲げて中央アジアとの経済協力を活発にしている中国や韓国を牽制(けんせい)する狙いもある。