【北京=竹内誠一郎、広州=比嘉清太】中国軍の機関紙・解放軍報は31日、収賄容疑で党籍剥奪処分となった前制服組トップ、郭伯雄・前党中央軍事委員会副主席について、昨年汚職で摘発された徐才厚・前副主席(今年3月に病死)とあわせて「反面教師としなければならない」と軍の兵士らに求めた。
習近平(シージンピン)中央軍事委主席(国家主席)は、郭、徐の両氏の摘発を軍内の腐敗根絶を象徴する成果と強調し、軍の実戦能力向上にもつなげる狙いだ。
同紙は、郭氏の腐敗が「党と人民の軍隊に対するイメージを深刻に損なった」と厳しく批判した。
軍幹部は郭氏について、「そもそも、腐敗から始まった軍人生活だった」と振り返る。1960年代、工場で働いていた郭氏は自転車を盗んだことが発覚。自宅の豚を工場長に贈り、処罰を免れるかわりに軍に送り込まれたという。その後も付け届けなどを通じ昇進を重ねたとされる。
習近平(シージンピン)中央軍事委主席(国家主席)は、郭、徐の両氏の摘発を軍内の腐敗根絶を象徴する成果と強調し、軍の実戦能力向上にもつなげる狙いだ。
同紙は、郭氏の腐敗が「党と人民の軍隊に対するイメージを深刻に損なった」と厳しく批判した。
軍幹部は郭氏について、「そもそも、腐敗から始まった軍人生活だった」と振り返る。1960年代、工場で働いていた郭氏は自転車を盗んだことが発覚。自宅の豚を工場長に贈り、処罰を免れるかわりに軍に送り込まれたという。その後も付け届けなどを通じ昇進を重ねたとされる。