<夏のボーナス>大手は89万2138円 2.81%増

毎日新聞 7月30日(木)19時39分配信

 ◇経団連の140社調査 3番目の高さ

 経団連が30日発表した大手企業の夏季賞与・一時金(ボーナス)調査によると、回答があった140社の平均妥結額は89万2138円で、前年より2.81%増えた。企業業績の回復を受けて妥結額は1959年の集計開始以来、3番目の高さとなり、リーマン・ショック前の2007年(91万286円)、08年(90万9519円)に迫る水準となった。

 夏のボーナスが前年水準を上回るのは3年連続。製造業は前年比2.29%増の91万8542円で、08年以来、7年ぶりに90万円台を回復した。非製造業は同4.05%増の79万1498円だった。業種別で最も高額だったのは自動車で、同1.74%増の102万9583円だった。

 業績に応じて夏のボーナスが決まる業績連動型賃金を採用している企業が多く、好業績がそのままボーナスに反映された。今期の業績も総じて堅調で、経団連は「冬のボーナスでも回復傾向は続く」と見ている。

 調査は従業員500人以上の東証1部上場企業のうち、回答があった140社(組合員数計76万8000人)の妥結結果をまとめた。【赤間清広】
最終更新:7月30日(木)21時55分
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