日生、豪大手銀NABの生保事業買収で交渉か=2400億円で-現地紙
【シドニー時事】日本生命は、オーストラリアの4大銀行の一つ、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の生命保険事業買収に向け、交渉を進めているもようだ。経済紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビューが4日、関係筋の話として報じた。
NABは米JPモルガンを通じ、非中核事業である生保事業売却を進めている。売却先として日本生命が有力候補として浮上しており、25億豪ドル(約2400億円)前後で交渉しているという。
対象となる生保事業は、NABの富裕層向け部門「MLC」の一部。あるアナリストは同紙に「NABの生保事業は、豪生保市場で最大手の一つ。ほぼすべての日本の銀行や保険会社が関心を寄せている」と指摘した。
NABは売却先として、第一生命保険やスイスのチューリッヒ保険、米アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)なども検討しているもよう。
アナリストらは平均で、NABの保険事業の価値を14億豪ドルと推計。ただ、NAB銀はこれより大幅に高い水準での売却を目指しているという。
豪州は所得水準が高く、人口も増加しており、保険市場の拡大が見込める。日本企業による豪企業買収では、日本郵便による豪物流大手トール・ホールディングス買収が5月末に完了したばかり。取得額は64億8600万豪ドルだった。(2015/06/04-10:33)
対象となる生保事業は、NABの富裕層向け部門「MLC」の一部。あるアナリストは同紙に「NABの生保事業は、豪生保市場で最大手の一つ。ほぼすべての日本の銀行や保険会社が関心を寄せている」と指摘した。
NABは売却先として、第一生命保険やスイスのチューリッヒ保険、米アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)なども検討しているもよう。
アナリストらは平均で、NABの保険事業の価値を14億豪ドルと推計。ただ、NAB銀はこれより大幅に高い水準での売却を目指しているという。
豪州は所得水準が高く、人口も増加しており、保険市場の拡大が見込める。日本企業による豪企業買収では、日本郵便による豪物流大手トール・ホールディングス買収が5月末に完了したばかり。取得額は64億8600万豪ドルだった。(2015/06/04-10:33)