タトゥーのカバーシールを試験導入 星野リゾート

2015.4.15 19:03
   
 
 

旅館やリゾートの運営を手掛ける星野リゾートホールディングスは15日、タトゥー(入れ墨)のある客が温泉に入浴するときに、該当部分を覆うためのカバーシールを試験導入する方針を明らかにした。増加が著しい訪日外国人客を意識した取り組みで、10月から6カ月間、現在は全国に12カ所ある温泉旅館「星野リゾート 界」で実施する。
 8センチ×10センチの長方形のカバーシールを無料で用意し、この範囲内に収まるタトゥーであれば温泉に入浴できる。試験導入で得られた成果や課題を検証し、その後の対応を検討する。現在、「星野リゾート 界」ではタトゥーのある客の入浴を認めていないという。
 記者会見した星野佳路社長は「日本の温泉文化は基本的に、どんな大きさでも(他の客の不快感を考慮して)タトゥーのある客の入浴を遠慮してもらうという前提がある」と指摘。その上で「デザインタトゥーのような小さな入れ墨や、文化的理由で入れ墨のある外国人客の入浴を断るのがいいのだろうか。訪日客が増える時代に合った何らかの新しいルールをつくれないか、全国の温泉地や温泉旅館と一緒に考えていく機会にしたい」と説明した。